神戸達徳会 明日は早いというのに 名鉄信号故障で大混乱 今日もまた出張 仕事は山積み 21年が過ぎた 大津で練習、草津で宿泊
二年前に出席した神戸達徳会に再び出席した。 昨年は出るつもりでいたが、はがきを返信し忘れたのだった。
今回の34期は3人。 相変わらず、最年少の学年だったりする。 まあ、会費が1万円というのは、ちょっとつらいよね。 我が家なんて、二人とも会員だから両方出席すれば2万円の出費になるのだ。 30代の家庭にとって、ちょっと高すぎるよなあ…
われわれの上の学年は30期。 渡辺由佳里さんの学年である。 聞いてみると学生時代よく知っていたという。 メールで連絡をとることができたという話をあとでメールでもらった。 こういうことができるのは、やはり同窓会の面白さかな。
若い年代でも参加しやすい雰囲気を出せるように、なにか工夫をしないといけないと盛り上がったのだった。 もう少し敷居の低い同窓会にしたいと、再会を誓ったのであった。
明日は朝一の新幹線での出張が待っている。 なのに、終電での帰宅となってしまった。 あした、起きられるかな。
朝一番の新幹線で出張である。 9時過ぎに現地に着く予定が、名鉄の信号故障事件で大いに遅刻してしまった。 なにやら線路上で不審な火災があったとか。 物騒な世の中だね。 さすがに帰る時刻にはダイヤはもとに戻っていたが、 半日は名鉄で混乱していたようだ。
昨日に引き続き、名古屋出張である。 週に二日も外に出ていると、仕事ができないぞ。 いろいろと山積みなんで、出かけなくても良い方策はないもんかね。
二日も外に出ていたら、山のようなメールと仕事である。 困ったもんだ。 留守中に誰かやってくれればいいのに(^_^;)。
それはともかく、数日後に迫った全国大会に向けて体調を整えておかねばならない。 山積の仕事をいかにうっちゃるかが決め手と言えよう。 仕事に追われていたら、イメージトレーニングもできない(^_^;)。
こうして考えてみると、心に余裕がない状態でまともな音楽ができないよなあ。 鼻歌すら出ないほど、日々の仕事に追われているような気がする。 そういう年代なんだろうか。 責任感とそこから逃れたい無責任とが毎日のように格闘しているこの頃の私である。
父が死んでから21年が経った。 今でもその日のことを忘れないでいる。 52歳で逝った彼は、無念に思うこと限りなかったであろう。 戦争による疎開、学業半ばでの就職、そして多くの兄弟を養った生活。 苦労が報われようとした矢先の不治の病は、彼をどれだけ苦しめたかと思うと、 その年代に近づいた私にとって、無念さは想像できるのだ。
家庭をもって、彼の思いが身にしみるようになった。 言葉振る舞いが、今でもありありと思い浮かぶのは、 嬉しいような悲しいような複雑な気持である。 今生きているならば、どれだけ幸せなのだろう…。
いくら思いはつのっても死んだものは帰ってこない。 田舎で一人暮らしの母親に対する親孝行をして、 後悔をしないようにはしておかないとね。 親孝行、したいときには、親はなし。
いよいよ全国コンクールである。 練習は大津でやるというので、せっかくだから1日目の演奏を聞いてやろうと、 朝早く出かけたのであった。 何とか最初の団体に間に合って良かった。 例によって、一言感想を書いておこう。
金沢大学合唱団。銀賞。 全体的に暗めの発声で、平板な印象である。 朝一番というハンディはあるが、それ以上に声が届いてこない。 立体感もなく、どうして銀賞なのか疑問の審査結果である。
東京工業大学混声合唱団コールクライネス。金賞、日本放送協会賞。 金沢大学と比べるとずいぶん明るい声で、ほっとしたのを覚えている。 自由曲はストイックな印象だったが、最後は王者の風格で聞かせた。
静岡大学混声合唱団。銀賞。 浅い発声の声がダイレクトに聞こえ、私は買わない。 少年の頃の演奏も高校生のほうがよっぽど良い。
福島大学混声合唱団。銅賞。 採点表によると最下位らしいが、声自体は悪くなかった印象がある。 ポリフォニーの歌い回しが今一歩だったということだろうか。
愛媛大学混声合唱団。銅賞。 ひたすら拍子を刻んでいるだけの演奏という感じがした。 何を表現したいのか、それが伝わってこないと面白くないよね。
札幌大谷短期大学輪声会。金賞、滋賀県教育委員会教育長賞、シード。 音楽が豊かに表現され、当然金賞という気がした。 声も明るく、北海道のレベルは高いことを痛感した。 金賞の常連だから、これくらいの演奏は当たり前かな。
鳥取大学混声合唱団フィルコール。銅賞。 表現される音楽は悪くないが、昔ながらのスタイルであることは否定できない。 生声がダイレクトに届いてくるとげっそりする。
同志社コールフリューゲル。銀賞。 明るい声で音楽が流れていた。 自由曲が、もう少し深い表現ができれば、金色の賞になったかもしれない。
同志社混声合唱団こまくさ。金賞、文部科学大臣奨励賞、シード。 二昔前の選曲であるが、言葉のニュアンスを含めてしっかり表現しているのは素晴らしい。 貫禄の金賞演奏である。 声がややフラット気味なのは残念である。
尚美学園大学 新・音楽集団「匠」。銅賞。 個人の表現力は高いが、そのベクトルが合っていないのでアンサンブルとして成立していない。 それにあのテンポ設定はありえない。 指揮者の音楽性を疑ってしまうぞ。
立命館大学メンネルコール。銅賞。 なんて柔らかい声だろう。 前はいわゆるグリー声だったような気がする。 これなら関西代表も不思議ではない。 課題曲表現に深みがなかったのは残念である。
早稲田大学コールフリューゲル。金賞、大津市教育委員会教育長賞、カワイ賞、シード。 言葉の表現が汚いと思う。 ただ子音を出せばよいというものではないと思うのだが。 自由曲はずいぶん良かったのだが、これで金賞は、点のやりすぎでないかい?
宮崎女子短期大学合唱団。金賞、文部科学大臣奨励賞、カワイ賞、シード。 洗練された声で断然一位だと思った。
立正大学グリークラブ。金賞、日本放送協会賞。 流れる音楽はいいのだが、声が前に出てこない気がした。 自由曲になると声が出ていたので、計算してsotto voceだったのか。 聞いている場所が1階だったからか。
秋田大学混声合唱団A.Chjor。銅賞。 いったい何が起こったのだろう。 出だし早々で音程がずれてしまった。 本番の魔物によるものだろうか。 このアクシデントは最後まで挽回できず、 不本意な演奏になってしまったようだ。 いやはや気の毒なことである。
富山大学合唱団。銀賞。 これまでに何度か聞いたことがあるが、 それまで大した印象をもったことはなかった。 今日の演奏はその認識を大いに変えてくれるものであった。 ハーモニーが素晴らしく、北陸の団体も洗練されてきたことに感動を覚えた。 もう少し音楽の流れが表現できれば、金賞レベルに近づくかもしれない。
一関市民合唱団。銅賞。 昨年はもーるがコンクールで取り上げた曲を自由曲で選曲していた。 はっきり言って、まったく駄目。 局を知っているから余計にそう感じるのだろうが、 細部がまったく歌いこめていない。 音程が全体的に悪いので、この曲の雰囲気がまったく出てこないのだ。 Aグループで音程が悪いと、機器劣りがしてしまうな。
Brilliant Harmony。金賞、日本放送協会賞。 自由曲は中高の関西大会で松蔭が歌っていたものである。 同じ曲を歌っても、さらにこちらは身体の動きをつけながら歌っているのに、 飛び道具と感じさせないばかりか、 それが着くことが当たり前とさえ感じさせてしまうところに驚かされてしまった。 身体は動いても音程や声にはまったく影響はせず、 音楽表現を成し遂げたところに大いなる拍手を送りたい。 私の採点ではダントツの一位だった。 ちなみに、楽譜を購入してぱらぱらと眺めると、 あの動きは作曲者の意図であることがわかった。 いやはやすごい。
合唱団Le Grazie。銀賞。 課題曲は、高校の全国大会ですごいのを聞いてしまっていたので、 いまひとつ物足りなかった。 しかしながら、自由曲の西村朗は、大人の女性の魅力をうまく表現できていたと思う。 高校生にはここまでの表現は難しいのだろうな。
女声合唱団フィオーリ。銅賞。 声がこもって聞こえるので、前の団体と比べると聞き劣りがする。 声の魅力の重要性をあらためて感じる演奏だった。 自戒を込めて。
弥生奏幻舎"R"。銅賞。 ほのぼのとした雰囲気がこの団体の魅力だろう。 そこから先の表現が、全国大会レベルでは評価されにくいのだろうな。
室内合唱団VOX GAUDIOSA。金賞。文部科学大臣奨励賞。シード。 全体的に控えめの表現であった。 松下耕指揮というのは、Brilliantのように来るのかと思っていた。 金賞は間違いないと思ったが、1位とは思わなかったな。
Choeur Chene。銀賞。 関西大会かえら大きく化けたといっても過言ではない。 ガウディと比べても遜色ない演奏だった。 暖かい和音がホールに満ち溢れ、金賞だと思ったのだけれど。 採点表によると、金賞の次点だったようだ。
以下は聞いていないので、賞の羅列のみ。
仙台門前女声合唱団。銅賞。
会津混声合唱団。銀賞。
ヴォーカルアンサンブル《EST》。金賞、滋賀県知事賞、シード。
合唱団まい。金賞。
徳島合唱団。銀賞。
Tokyo La vie en Choeur。銅賞。
Aグループの休憩で会場を出て、練習会場のホテル会議室へと移動する。 軽い食事はマクドで。 久々に食べると意外にうまいものだ。 それにしてもハンバーガが58円なんて、すごい世の中になったものだ。
18時から練習が始まる。 定番となったストレッチ体操のあと、二つの曲の仕上げである。 平田先生のテンポがかなり速めで、歌い手との間にずれが生じていた。 ここまで来ると、微妙なテンポ感のずれでさえも違和感があるくらい、 曲の構成が固まってきているともいえる。 ずれの修正は明日の直前に調和させるとして、今日のところは、 パート内の認識を統一させるところに重点を置いて練習する。 歌い手の責任においてフレーズがそろっていないとどうしようもないからね。
練習後は草津に移動してホテルに宿泊する。 通常の生活をすべく、地下一階の居酒屋へ食事に行く(^_^;)。 節度をもった夕食で、明日の本番に向けて親睦を図ったのであった。 そこではトヨタ自動車合唱部の何人かと出会ったことをメモとして書いておこう。