伊丹−羽田間はJAL。出発したと思ったら、もう着陸だって。近いもんだね。 ちなみに、二人とも飛行機は初めてでした。
成田へは、リムジンバスで移動。その日は、成田のホテルで前泊。
10月14日。成田集合は8:30。道が混むかもしれないというので、7:30
の送迎バスで空港へと向かう。道は比較的に空いており、8時前には空港に着いて
しまった。
集合場所らしい所に行くといっぱいの人。JTB、日本旅行などなど、いろんな
ツアーの人でごったがえしていた。どうしたら良いのかうろたえていたが、とにか
く、ツアーの窓口の人に聞いてみると、荷物の検査を受けてから、もう一度来て下
さいとのこと。げげっ、あの列に並ぶの? なんて思いながら、30分並んでもう
一度窓口へ。航空券を渡しておいたので、ちゃんと搭乗券の手続きを済ませておい
てくれました。
飛行機は、11:00のオーストリア航空556便。ボードを見ると、全く同じ
時間・行き先で、ANA/オーストリア航空/アエロフロートの便がある。どうや
ら、この3社の共同運行のようでした。アエロフロートというのでちょっとビビリ
ましたが。
予定より30分程度遅れて成田を出発。乗務員には、アエロフロートの人はいな
いようで一安心しながらも、十数時間のヨーロッパへの旅が始まりました。
初日はパリまで行くのですが、飛行機は、モスクワ経由ウィーン行きとウィーン
発パリ行きを乗り継ぎました。
経由地モスクワでは一度空港に出ないといけないのですが、ほんと人気の無い空
港で、ソ連という国の雰囲気を如実に現していました。
ウィーンでの乗り継ぎ時間は予定では1時間位あったのですが、飛行機の遅れで
チェックインぎりぎりの時間。トランジット窓口でチケットを出して搭乗券をもら
おうとすると、もう受付終了したという返事。そこに日本人ツアースタッフがいて
くれなかったら乗れなかったでしょうが、なんとか交渉してくれて、乗ることがで
きました。パリまでの便は、シート一列5人掛け(3人と2人)という小さな飛行
機でした。ヨーロッパでは、国内旅行の感覚で外国に行くんだなと、妙に納得しま
した。
パリ着は現地時間で20時半頃。フランスの入国カードなんて持ってないのにどう
するだろうと不安になりながらも入国ゲートへ。ゲートでは、パスポートをちらっ
と見せるだけでOK。えっ、これで完了?という位あっけないものでした。
一万円ほど仏フランに両替して、ホテルへと向かいました。
翌朝、朝5時頃目が覚めました。結局7時にモーニングコールがあるまでゴロゴロ
としていましたが、「これがジェットラグ(時差ボケ)かなあ」と妙に納得しました
が。
朝食は、いわゆるバイキングスタイル。ウエイターさんが部屋番号を聞いたので、
ここぞとばかりに「Quatre cents dix-sept.」と答えた私。笑顔を見せてくれたので
すっかり嬉しくなって、「coffee or tea?」の問いに、明るく「The, si il vous
plait.(紅茶をお願いします)」。知っている数少ないフランス語を駆使したんだけ
ど、気持ちのよい一日のスタートがきれた。
この日は、半日の市内観光。9時にロビーに集合。予約していたバス会社がストラ
イキとかで急遽別の会社のバス。6組12人のために普通の観光バスですから、ほん
と、ゆったりしたバス観光になりました(べつにストがあったから大きなバスという
訳ではないですが)。
コンコルド広場で撮影タイム、凱旋門の側を通ってエッフェル塔へ。エッフェル塔
でも撮影タイム。まわりは、他にも日本人のツアー客が写真を撮っていた。
セーヌ川に沿ってノートルダム寺院へ。寺院自体も良かったけれど、裏庭の花が日
本と比べて鮮やかに見えた。ガイドの人も「この裏庭が綺麗でしょう」と言ってた。
観光のラストはオルセー美術館。旧オルセー駅を改装した建物を美術館にしたもの
で、やや迷路みたいな感じもありました。時間があまりなかったので、ゆったりと見
る事ができなかったのが残念。
市内観光は、オペラ通りの提携免税店に案内されて、そこで自主解散。買い物をす るカップルはし、私たちは、ちょっと買い物して、ちょっと裏通りへ散歩に。
さて、これからどんなハプニングがあったかは次のお楽しみ。
しばらく休んで、夕食の集合時間まではだいぶん時間があったので、服装だけは その用意をして、またうろうろと外へ。もう、外は暗くなってきていて、ショーウ ィンドウの光が美しく輝いているように感じられました。ふと、本屋さんに立ち寄 ってみたのですけど、デザイン関係の本でよしちゃん(嫁さんのことよ)の気に入 ったのがあって買うことにしました。キャッシャーでは、店員さんにも「綺麗な本 でしょう」なんて言われて(勿論、フランス語)、御機嫌な彼女でありました。
夕食の集合は19:30。バトー・ムーシュへと出発です。知らない人のために
説明しますと、セーヌ川の遊覧船上での夕食であります(ただ遊覧だけというのも
あるみたいですけど)。3時間近くかけて、船の上からパリを観光できます。
で、ディナーですけど、キール・ロワイヤルにはじまり、伊勢エビ、牛肉ステー
キ、シャンパンなどなど。一番おいしかったのは、デザートのアイスクリームでし
た。
ディナーの終わり頃は、時差ボケの極致。とても眠たかった。
ホテルへの帰り道、サービスでバスは寄り道して夜のシャンゼリゼ通りを走りま
した。隣のよしちゃんは眠気には勝てずにうとうとしていましたが、私は、なんと
か、美しい夜景を楽しむ事ができました。
(よしちゃんwrites:)(再び、まあくんこと上村です)
朝、目が覚めるととてもおなかが空いていました。朝食はホテルのバイキングで コーンフレークにたっぷりのはちみつをかけて甘い甘い二人の朝をむかえました。 ただ甘いだけのふたりではありませんでした。tea以外は冷たいハム冷えたチー ズよーく冷えたフルーツジュースあとは果物やったんです。書くのをひと休みしましょう。ホットケーキでも作りましょうか。ねえまあくん。 はちみつたっぷりかけましょうね(へへ)
あっ、動かなくなっちゃったまあくんたすけて、、、、、、、
元気良く朝食を食べたのはいいのですが、旅の疲れがちょっとたまってるみたい で、十時過ぎまでまた寝入ってしまうふたりでありました。
(またまた、よしちゃんの乱入)(上村)
ホットケーキはちょっとこげのきいたあま苦い、butはちみつのたっぷりのホッ トホットケーキになりました。オほっこの日は、モンマルトルの丘周辺を歩きました。
坂の多い細道をとことこと上がって行きました。かなり登ってから振り返ると 自転車で下ってみたいなと思ってしまいました。が上がるのはたいへんでんな こんなところで腰の曲がっているお婆さんを見ないのは不思議でんなあ。
教会の外に出ると少し寒くなっていました。でも、そこから見えるパリの風景は
ヨーロッパの落ち着きを感じさせるものでした。
教会の下に降りてみると、良く言えば、下町っぽい、悪く言えば、ちょっと治安
が悪いという感じでした。こりゃあんまりゆっくりしてると危険かな、と思ってホ
テルの方に帰る事にしました(そんなに危険ということもなかったんですが、雰囲
気が落ちつかなかったんです)。
結局お昼も食べずに歩きまわって、2万歩以上歩いたのでした。
夕食は、よしちゃんが和食が食べたそうだったので、日本料理のレストランに行 って、寿司を食べました。味はまずまずでした。お客さんは、*多分*全員日本人 でした。
かくして、ひたすら歩いた「自由行動」の一日は暮れたのであります。
そんな訳で、起床は5時(げげっ!)。律儀にも、ちょうど5時にモーニングコ
ールが鳴り、意外と元気に目を覚ましたのでありました。
こんなに早い出発なので、朝食はお弁当(当然、おにぎりではなく、サンドイッ
チとりんご、飲み物など)を持って。
リヨン駅到着は、6:45くらいだったかな。まだ朝になりきっていない薄暗さ
でした。我々の乗ったTGVは、7:20発のジュネーブ行き。発車までしばらく
時間があったので、ホームで記念撮影をしました。(本当は勝手にホームに入って
はいけないそうですが)
車両はそんなに大きな物ではなく、在来線と同じ大きさでしょうか。まっ、1等
の座席はゆったりしていたので、結構快適でした。
弁当を食べて、コーヒーの飲みたくなった二人。ビュッフェに行ってコーヒーを 2つ調達してきました。「デゥーカフェ、シルヴップレ」これだけで十分通じます。 外国語の会話なんざ、根性のみでんなあ。
TGVはフランスの片田舎をつっきって走っていきます。もういい加減景色に飽 きてきたころ(約4時間後)、ジュネーブに到着しました。
ジュネーブでは、レマン湖周遊をするんですが、その前に食事。えっと、何を食 べたんだったっけ。忘れたけど、ワインを飲んだ事は覚えてる。^_^;;
食事には結構時間がかかり、周遊時間ギリギリ。乗り場までみんなで必死に走り
ました。
レマン湖は、ヨーロッパ最大容積の淡水湖だそうです。周遊の案内テープには、
日本語が流れる所もあって、ジャパンマネーの威力を感じたりしました。
周遊が終わるとすぐにインターラーケンへ向かうというハードスケジュール。
さて、この後何が起こるのか。第6話へつづく。
移動のバスは、レマン湖に沿ってシオン城へと向かいます。
シオン城は、13世紀の城塞、というよりは関所でして、バイロンの詩「シヨ
ンの囚人」で有名だったりします。私たちは、ここで約30分くらい自由行動を
行いました。地下の牢は、ほんとになんにも無くて、こんな所に閉じ込められた
と思うと、その辛さは想像を絶するものがあります。最上階は、「ほんとにこれ
行けるのかなあ」とよしちゃんと言いながら登っていったのですが、明かりは無
いは、階段はボロボロだは、明かりが見えた瞬間にほっとしました。
売店では「シヨンの囚人」の日本語版も売られていましたが買いませんでした。
で何を買ったかといいますと、シヨン城のジグソーパズル。弟の土産にしました
けど。
インターラーケンまでは、高速道路を通って行きます。ジュネーブ近くでは案
内表示はフランス語表示ですが、途中からドイツ語表示になります。
スイスは、公用語として4カ国語が使われておりまして、ドイツ語、フランス
語、イタリア語、ロマンシュ語です。で、道路の表示は、その地の言葉でする訳。
フランス語とドイツ語の境は、モントルーとインターラーケンの大体真ん中く
らいのところです。
朝早かったせいか、気がつくと他の2組はくっついておねむの時間となってい ました。えっ、我々ですか? まるで子供みたいに、一番前の席に通路を隔てて 座り、だんだん暮れ行くスイスの山並みと街の明かりを楽しんでいました。でも、 夕景色を眺めているのもなかなかロマンチックでしたよ。(^_^)
ホテル到着は、6時過ぎ。五つ星の「Beau Rivage」というホテル
でした。ホテルの裏手には、2つの湖をつなぐ川が流れ(インターラーケンとは
湖の間という意味)、エメラルド色の水がとても美しかった。
夕食は、オイルフォンデュのディナー。たらふく食べました。さすが、5つ星
のホテルという感じの、味、雰囲気でした。
さて、明日は山登りです。
ラウターブルンネンからクライネ・シャウデックまで「スイス」ーっていうよう
な景色を見ながら登っていきます。クライネ・シャウデックでは、一瞬霧が晴れ、
ユングフラウからアイガーのアルプスの山々が見えました。これも、私とよこちゃ
んの日頃の行いが良かったからでしょう。
さて、いよいよユングフラウ・ヨッホまで登ります。途中は岩山をくり抜いたト
ンネルを抜けて行きます。トンネルの途中にふたつ駅があり、窓が開いてるのです
が、あいにくの天気で外は真っ白。ユングフラウ・ヨッホまで登ってもやっぱり真
っ白。この季節だと、まあ仕方がないですなあ。
標高は3400mですから空気はだいぶん薄くなっています。ツア・コンの、
「走ってはいけません」という注意を聞くまでもなく、ゆっくりゆっくり歩きます。
気分がわるくなった時の注意というのもありました。
*気分が悪くなったら*というわけで、気分が悪くないにもかかわらず、そのココアを飲みました。まあ、 じゃっかんよしちゃんが疲れぎみだったので、飲もうというリクエストにお答え して飲んだんですけどね。うむ、からだが暖まって、グーでした。
温かい甘い飲み物を飲むといいそうです。ユングフラウ・ヨッホの駅の建物には、 カフェテリアがあって、そこにはココアがあります。それを飲めば丁度いい。
展望台などもありましたが、景色が悪い(というより、見えない)ことが判って
いるので、氷のトンネルの方に行きました。トンネルの入口の所で、よしちゃんの
写真をパチリ。とても良い写真が撮れました。
トンネルの途中から外に出るところがあって、ちょっと出てみる事にしました。
外は、おもいっきり吹雪でした。すーんごく寒かったばい。
探検はそこそこに、再びカフェテリアのあるフロアへ移動。土産物屋さんで絵は がきを買って、世界最高地の郵便局から友人に葉書を出すことにしました。帰って みるとちゃんと届いてたようです。(あたりまえか)
あっという間に時間は過ぎて、出発の時間がきました。ツアーの他の人々は何を してたのかはしりませんが、無事(じゃないと困るわな)に列車に乗り込みます。
昼食は、クライネ・シャイデックで。スパゲティとサラダとあとひとつは何だっ
たか忘れた。もう2時近い時間だったので、他のお客さんはいませんでした。
ふと外を見ると、吹雪。山の天気は変わりやすい。
食事が終わると下山です。グリンデル・ヴァルドを経由してインターラーケンに
戻るのですが、それは続きに書きましょう。
コープに売ってるものはヨーロッパだからといってそんなに変わるものではあり ませんが、キャンドルなんかは綺麗なものが色々ありますね。スイスといえば、チ ョコレートがおいしい訳で、しっかり買いました。コープですから値段も安く、満 足満足でありました。ツアーの人の中には、鞄いっぱいのチョコレートを買ってる 人がいまして、お土産も大変だなあと思ったりして。えっ我々? 帰ってから(日 本に)ふたりでおいしく食べましたよ。人にあげるなんてもったいない。(勿論、 お土産として配ったのもありますが)
あっと言う間に自由行動の時間は過ぎ、ホテルへと向かいます。着いたのはもう
夕方というよりは晩という感じでした。でも食事にはちょっと早い。せっかく来た
のだからとうろつきに出掛けます。
土産物としては、時計、アーミーナイフ、スカーフなどが有名ですが、おばあち
ゃんへの土産に、ハイカラなスカーフを買いました。よしちゃんは色々見てはいま
したが、何も買いませんでした。
夕食は、もう何であったかなんて忘れてしまった。
明日は、いよいよウィーンへと向かいます
バスはまず、ライオン記念碑の前に止まります。こういう観光地にとまると
必ず始まる写真大会。お互いに一枚ずつ写真を撮りました。僕は縦位置に構え
て、よしちゃんの全身を構図におさめます。よしちゃんは横位置に構えて、僕
の上半身を入れていました。バスに戻る途中で、店先にデザインの気に入った
刺繍の財布を見つけそれを購入。他の人はバスに戻る以外の時間が無かったの
で、我ながら素早い買い物に感動。で、5分位で街の中心部へ移動しました。
街の中では、バスを降りて歩いて街の雰囲気を楽しみました。あちらこちら
に広場があって、建物の壁にはいろんな絵が描かれています。広場には、それ
ぞれ名前があり(当たり前だ!)、昔市場がひらかれていたので**市場広場
とかの名前だったと思いますが、もうすっかり忘れてしまった。(^^;)
川(ロイス川)沿いには露店の店が並び、美しい花や珍しい果物などを売っ
ていました。あんまり果物の色が綺麗だったので、それを背景によしちゃんを
パチリ。なかなか気に入った写真が撮れました。
川には何本も橋がかかっており、その中でも有名なカペル橋を通って向こう
側に渡りました。橋には屋根がついており、1から111番まで番号の付いた
絵が飾ってあります。順番に見ていくと物語になってるとか。もっとも、説明
はドイツ語なので、私には意味が判りませんでしたが。
橋の所でもよしちゃんの写真を撮りました。旅行中に撮った中で最高の物が
とれたようです。
渡ったところにも花屋さんがあって、綺麗だったので写真を何枚か。ヨーロ
ッパの花ってどうしてあんなに綺麗なんでしょうねえ。
さて、ギリシャ方面に行くツアーの人々の飛行機はお昼前。それまでにチュ ーリッヒの空港に行かないといけないので、またバスに乗って移動です。10 時半頃無事空港までたどり着きました。
空港でギリシャ方面の3組を送りだして(といっても空港の建物に入ってい
くのを見送っただけですが)、チューリッヒの観光です。といっても、たいし
てするとこは無いので、チューリッヒ大学の構内から市街の全景を眺めました。
ここはなかなか景色を見るのに穴場だったりします。寒くなければもっと良
かったんだけどね。
今度はミュンスター橋を渡った所にあるフラウミュンスター(聖母寺院)に 入ります。ここは、シャガールの描いたステンドグラスで有名な教会です。ス テンドグラスの絵はがきを買いました。
食事は夜になるとバンドが入って賑やかなビアホールみたいなところに入り ました。
食事の後、空港にむかいます。さていよいよ音楽の街ウィーンへと向かう訳
ですね。
ウィーンでのホテルはマリオット。☆☆☆☆クラスだったかな。アメリカンスタ
イルのなかなか大きなホテルです。
よく考えてみると、ホテルで夕食があるんだった。機内食をしっかり食べた私は、
「げげっ!?」と内心思ったのだが、取り合えず食べてから考えようと食事にむか
った。ツアコンの平井さんの話では、マリオットでは土曜の夜は「ハワイアン・ナ
イト」という事で、ウェイター、ウェイトレスがハワイの服装をし、ハワイ料理が
出てくるということだった。まあ、ハワイ料理といっても実際は、寿司(!)、中
華の類、てなものが主なところで、オーストリアにおける、ハワイのイメージとは
こんなものかと思わせるものです。服装も結局アロハシャツだけですから(ハワイ
をイメージさせるものはという意味ね)、とくにハワイアンではないのですが。
どんな感じかなと期待して食事に行ったら、我々は別の料理、いわゆる普通のコ ースでした。残念でしたね。キャンドルを灯して何度目かもう忘れるくらいの結婚 おめでとうの乾杯。窓の外の明かりを眺めながら、ゆったりとしたひとときでした。
部屋に戻って、部屋の内部の写真を撮りました。あとで考えると部屋の写真って
これだけでした。
明日は、ウィーン市内観光です。
バスはまず、王宮ホーフブルクへ。ブルク門を入って右手の新王宮には、モー
ツァルトの生誕を記念する垂れ幕があって、さすが観光の目玉(^^)ですね。日曜
日でしたので、聖ミヒャエル教会ではミサをやっていて、かの「少年合唱隊」が
天使の歌声を聴かせています。ツアコンが「聴きには行きませんよね?」と言う
のを、「いえ是非聴きに行きましょう」と予定を変更させたのは、私です。他の
ツアーメンバーはどちらでも良かったようですが、実際に聴いてみると以外と長
い時間、歌声を聴いていました。よしちゃんはちょっと退屈そうでしたが。
勇士の広場を背景に記念のツーショット写真をパチリ。それにつられてか、他
の二組も写真を撮っていました。
さて、次はベルヴェデーレ宮です。上宮の脇にあるブルックナーの住んだ家を
眺めて公園の方へ。そうそう、家にはブルックナーと書いたプレートがあったの
で、写真を撮っておきました。
公園には、有名な像がありまして、その前で公園をバックに記念の写真という
お決まりのパターン。緑の芝生に花が綺麗でした。そう、春から秋には綺麗な花
が見られるのだよ。
効率良く観光はできるけど、ゆっくりは出来ない「ツアー」の我々は、この後 中央墓地に向かいます。
墓地は何も知らなければ、市民広場というか公園というか、自然に囲まれた気
持ちの良い所です。ゆっくり出来ると思っていたのでうろうろしながら写真を撮
っていると、もう行くとのこと。うーむ、もっとゆっくりしたかった。
「第三の男」のラストシーンの所を背景によしちゃんの写真を撮りました。う
まい具合に自動車が走り去るのが一緒に写りました。二人とも「第三の男」を見
てないのでどういうシーンなのかわからないのだけど、何となく映画のシーンみ
たいな写真が撮れました。
この辺でちょうどお昼です。昼食を食べました。
午後はシェーンブルク宮殿観光ですが、この辺でこの稿は終わり。
ツアーの観光はここまでの予定だったのですが、時間が余ったので、ウィーン
の大観覧車に行くことになりました。「大」観覧車といっても、高さが65m位
ですから、今となっては大した高さではありませんが、19世紀半ばにできた当
時では、ものすごく高い建物だったのでしょうね。
観覧車の料金は40シリング/人ですから(1シリング=約11円)、安いで
すね。観覧車の上からウィーンの町並みが良く見えました。観覧車のほぼ真下に
花壇があってそれを撮ってとよしちゃんが言うので、写真をパチリ。
降りたところには、観覧車の模型があって、たいがいの人はその前に立って記
念写真を撮ってましたが、模型が隠れないように、その後ろに立って二人でポー
ズをつけたところを撮ってもらいました。
バスに乗る前に、栗を煎って売っていたのでそれを買って二人で食べました。 日本の栗とちょっと違う種類でしたが、甘くおいしかったなぁ。
夕食は、ウィーンの森の方にある自家製ワインのレストランでとりました。食
事がおいしかったのは勿論ですが、バイオリンとアコーディオンの二人の楽士さ
んがいて、その音楽でも楽しい時を過ごすことができました。
曲目には日本の曲を取り混ぜて、我々に対してサービスしてくれました。一緒
に写真を撮ってもいいかと頼むと、快くOKしてもらえました。よしちゃんと一
緒に撮ってあげた時は、そのおじさんはとても嬉しそうでした。いずこでも、若
い女の子と写真を撮るのは*おじさん*には嬉しいようで。
そうそう、自家製ワインはなかなかいけました。
こうしてウィーンの一日は終わりました。明日は自由行動です。
空港で貰ったパンフの中の観光マップを片手にリンクの中心にある聖シュテハ ン寺院に向かって歩いていきました。塔がかなり高いので、エイヤッで歩いても たどり着けます。
寺院の入口では、人がたくさん出入りしている訳でもなく、ひょっとしたら営
業していない(な訳はないが)のかなと思ってしまいました。本当に入ってもい
いのかなとためらいながら、特に禁止の表示もなかったので(あっても読めない
かもしれないが)、とにかく入ってみました。
中に入ると外側がひっそりしているにしては意外とたくさんの人々がいました。
日本の観光地みたいに節操もなく人が群れているのに慣れているんで、ちょっと
びっくり、そして、ゆっくり楽しめるなぁと安心しました。
塔に登る階段がどこにあるかわからないのでうろうろしていると、数人の行列
ができていました。「これは何の列ですか」と英語で聞くと、上にエレベーター
の列とのこと。これだとばかりに、待ち行列に加わってエレベーターに乗り、登
ってみると、北側の鐘楼でした(あとでわかったことですが)。**は高い所に
登りたがるとやら、私は喜々として楽しんでいましたが、よしちゃんはちょっと
高所恐怖症気味。怖がっているところを写真に撮ったりして。
寺院は外壁を修理していて眺めはちょっと、でした。
寺院をでてあてもなくぶらぶらと歩いていきます。よしちゃんは特に何を買う わけではないんですが、色々なお店に入っていきます。僕のセーターを買おうと 何軒か渡り歩くうちに気に入ったのを見つけたんで、それを買うことにしました。 ヨーロッパの人の体格は大きいので、一番小さいサイズのを買いました。歩き疲 れたので、一度ホテルに戻って休むことにしました。
ホテルに帰って、「ちょっとセーターを着てみたい」と言うので、私のセーター を着せたのですが、よしちゃんも同じのが欲しいといって、同じのをもう一度買 いに出掛けたのでした。店の場所が判らずちょっと迷いましたが、無事に買うこ とができました。よしちゃんは、一番大きいのを買って、ワンピース風に着るこ とにしたのでした。
せっかくウィーンに来たのですからと、楽譜屋さんを探してみました。一軒見 つけたところは改装中とかで、そこのおばさんに別の店を聞いて、そこに行って みました。いろんな楽譜があっておもしろかったですが、何も買わずに店を出ま した。
ウィーンといえばウインナコーヒーという訳で、適当なカフェ(ファーストフー
ド風のところ)に入ったのですが、まず、どうやってオーダーするかが判らない。
英語でどうしたらいいのかきいてみたのですが、ウェイトレスは英語が判らない
と身振りで返事が。他の客の様子を見てたら、通りかかったウェイトレスに、オー
ダーをすればいいようなので、Zwei kaffe,bitte! と頼むと
なんとか通じたようでした。
代金の支払いの時がまた一苦労。伝票の値段がいやに高いのでよく見ると、隣
のおじさんのと一緒に請求されているみたい。おじさんに話をしてみると、私の
代わりにウェイトレスに説明してくれました。無事に正しい代金を払うことがで
きました。いやぁ親切な人はいるもんですな。
そんなこんなで、夕方になり、食事に。夕食は中華料理を食べることにしまし た。ひと皿の量が多いのに気づかず、何種類かメニューを選んでしまい、結局沢 山残してしまった。ああ、もったいない。
歩きまわって疲れた二人はホテルに帰ってほどなく眠りについてしまいました。
さて、いよいよ旅行記も最終回をむかえます。
ホテルを出発したのは9時だったかな(もうその辺は忘れてるなあ)。バスでウ ィーン空港へ。空港に着いた所で、ツアコンの平井さんとはお別れ。免税の方法と か、出国ゲートの前に説明を受けてからお別れ。我々のツアーの後は、ドイツ方面 のツアー同行だとか。あの仕事も大変ですね。
出国手続きを終えた我々は、免税手続きをして、またいくらかのシリングが手に 入りました(要するに免税分が現金で返ってきた)。で、それでチョコレートとか ちょっとした土産を買ったりしました。
飛行機の時間が近づいてきて、ツアーの皆でウィングに移動。互いに写真を撮っ て残り少ないヨーロッパの名残を惜しみます。撮った写真の中に一枚面白いのがあ りました。たまたま通りかかったおじさんが妙にうれしそうに写真におさまってい ました。ヨーロッパの方っておちゃめな人が多いですねぇ。
帰りの飛行機もオーストリア航空。例によってモスクワ経由です。モスクワでの トランジットの時によしちゃんがアイスクリームが欲しいと言ったのですが、1ド ルがなくて残念ながら食べませんでした。帰ってからさんざん言われていますが。 (こりゃ一生言われるな ^_^;;)
成田には朝到着。羽田経由で大阪には14時に着きました。
二人とも初めての海外旅行で、出発の時は不安が一杯でしたが、無事に帰ってく ることが出来ました。そして、無事に連載も終えました。
ヨーロッパ二人旅*完*