updated on June 12th, 2002
30人の新入部員を迎え、今年度の初ステージの合唱祭です。 50人を超える人数がステージに乗るのは上田先生が赴任した年以来だとか。 ここ数年人数減少を心配していたOBのひとりとしては、ちょっと安心したところです。
更衣の時間の狭間をぬって、豊高の演奏を聞くことが出来ました。 ちょっとでも時間が前後すると聞けなかったのですから、 ラッキーな気分です。
さて、30人を超える新入部員を加えて久しぶりに大人数での合唱祭の参加です。 数えてみると52人でしたか。 昨年の倍の人数がいるということは、 それだけで楽な気分で歌うことができるようです。 おまけに、今年の一年生は声が良く出ると上田先生に聞いていましたから、 期待して演奏の始まるのを待ちました。
ピアノが始まって第一声です。 今年のJCAコンクールの課題曲G4からの選曲の「少年の頃」は、 若々しい声にぴったりの選曲に感じました。 荒削りではあったものの、明るい歌声が会場に響きます。 昨年は「もっと声が飛んできて欲しい」と聞いているこちらが緊張する面持ちでしたが、 今日は伸びやかな声に安心して聞くことができます。 弾むようなリズムもうまく表現していて、一年生が半数以上の団体の演奏とは思えません。
第一印象が良いと聞き手の期待も膨らむもの。 やはり気になるところも聞こえてきます。 日本語が伝わってこないこと、曲想の変化に歌い手の気持ちがついていっていないこと、 そして男声が弱いことが気になってきます。 男声は10人しかいないのですから、バランスという意味では仕方がないところですが、 今後の期待を含めて、夏までには成長して欲しいものです。
2曲目の「海」は北極星の子守歌からの選曲。 無伴奏をものともせず、美しいハーモニーを響かせています。 欲を言えば、ピアノ(弱音)の表現がなっていないということでしょうか。 中庸の表現では、伝わるものも伝わりませんよ。
会場では、昨年の3年生、はっきりいうとOB一年生の姿を見かけました。 ついこの前、新入部員だったのにと、時の流れの速さを実感する古株OBの私でした。
34期 上村正継