明日の朝までうたっていたい♪(2002年10月13日〜10月19日)

関西合唱コンクール 全日本理事長賞 しっかり眠ったのに眠たい CD量産 ピアノの先生になりたい 静かな雨の夜に 練習見学



関西合唱コンクール(2002年10月13日)

集合は石橋に8時。 朝は5時過ぎに起きてのんびりと身体を起こしにかかったのだった。 6時に出発して、途中の電車では居眠りをしないように気をつけながら楽譜に目を通していた。 ここで眠ってしまったら、早く起きた意味がないものね。

全体集合までの2時間が本番前の練習時間となる。 例年とは違い、いきなりは声を出さずに30分弱をストレッチに充てる。 夏の鈴木先生のレッスンでの経験を生かした、今コンクールでの作戦でもある。 数分間のんびりとステレッチをしていると身体の内部から温まってきて、 楽に声が出るようなイメージがしてきた。 十分に身体を温めたところで発声練習である。 こちらも最初からは飛ばしはしない。 ほぐれた身体を生かして、呼吸を意識しながら声を出していく。 いつものこの時間なら苦しくて堪らない高い音も、何事もなく出るのは身体がほぐれているからだろう。

曲の練習に取り掛かったのは、集合してから1時間以上も経過してからである。 各パートの第一声を聞いて、今日のコンクールがより一層楽しみになってきた。 今まで聞いたこともないような音楽が練習会場に満ち渡ったからである。 とくに、自由曲の終わりのほうで聞いたソプラノの表現は、 思わず涙がこみ上げてきて、直後に歌えなくなるほどであった。 昨日の練習に比べても格段に素晴らしいのである。 至福の練習であったといっても過言ではない。

個人的には思い切りテンションが高くなっての本番突入である。 もちろん、内面的な話だから、暴走気味ということではない。 これから始まるコンクールのステージへの期待感といっても良い。 アナウンスを受けてステージに入場したとき、落ち着いてそこに立っている私があった。

いつもは孤独感にさいなまれるアゼリアホールである。 しかし今日のステージはずいぶん違った印象を受けた。 他のパートの息遣いや微妙なニュアンスが良く聞こえてくるのである。 平田先生も歌い手の反応のよさを感じるのだろうか、 色々と仕掛けてくるのが感じられた。 観客もこちらの演奏にひきつけられている気がしてきたのは気のせいだっただろうか。

10分足らずの演奏が終わったとき、 はもーるのメンバーの一人としてステージに立っていることが、 本当に幸せだった。

遅い昼食では気分よく飲み(^_^;)、酔っ払った顔で会場に戻ったのは、 Aグループの残り3分の1くらいの時間だった。 聞いた演奏の感想を少しだけ書いておこう。 もっとも酔っ払った耳だから、たわごとかもしれないが。

創価学会兵庫男声合唱団
あまりハモッテいないように感じた。男声合唱なら、最低限はもらないと。
ル・ヴァン・エレガンテ=銀賞
やわらかな声だったような気がする。あまりの心地よさと酔いで、眠ってしまいそうになった。
Ensemble Reed
ごつごつと表現しても、うまくは聞こえない。
アンサンブル・キアーラ=銀賞
こまやかな表現が印象的だった。上位に入賞すると思った。
女声合唱団セシリア=銀賞
甲南女子のOG合唱団だったかな。良くも悪くも甲南女子の香りのする演奏だった。 いつも思うのだが、あと一歩のつめがあれば金賞レベルなのにもったいなく感じる。
Outsider=金賞
須賀さんの抑制の効いた表現はさすがである。高田作品を振らせたら脱帽だ。 音楽への愛を感じられるとともに、楽しそうに式をしておられる姿が印象的であった。
Choeur Chene=金賞・代表
贔屓目かもしれないが素晴らしい演奏だった。 ビールで寝ぼけていた頭も聞いていて冴えわたってきた気がした。 ぜひ代表になって欲しいと感じた。
アンサンブルVINE=金賞
表現したい音楽はすごく伝わってくるし、 随所に素晴らしい音楽を感じられる。 ただ、歌い手の声がそれに付いていっていない気がした。 昨年の演奏のほうが良かったように思ったのだ。 そういう意味では、私としては銀賞の上位くらいの評価だった。
混声合唱団CADENZA=銅賞
バーバーのAgnus Deiをよくぞあの人数で歌ったというのが第一印象。 敢闘賞でしょうか。ただ、身の丈にあったというか、 人数にあった選曲をしたほうが歌っていて楽しいだろうし、 より評価をしてもらえるんじゃあないかなあ。

これを読んで感想がありましたら、是非メールください(^_^)。

シード演奏のあとはいよいよ発表である。 金賞までは予想していたが、ある意味それ以上はどうでもよいと思うくらい、 今回は十分満足していた。

代表としてわれわれの二つ前の豊中混声が呼ばれたあとで、 もう1団体Bから選ばれると確信したとき、「混声」という声を聞いた。 はもーるに入ってから初の全国出場が決まった瞬間であった。 朝から緩みがちの涙腺が再び緩んだ瞬間でもあった。

八鹿高校の3年生Aさんが歌うセイティブが銀賞を受賞したのも嬉しかったぞ。 受験勉強は・・・なんて無粋なことを言うのは止めよう(^_^;)。

打ち上げは気分良くビールを飲んで盛り上がりました。 代表の喜びを再認識しながら…。

最後に今日の結果を載せておこう。

一般の部・Bグループ

金賞・代表
豊中混声合唱団
混声合唱団はもーるKOBE
銀賞
淀川混声合唱団
女声合唱団はづき
銅賞
大阪混声合唱団
陽声たまゆら会

一般の部・Aグループ

金賞・代表
Choeur Chene
金賞
創価学会関西男声合唱団
Outsider
アンサンブルVINE
銀賞
合唱団セイティブ
ル・ヴァン・エレガンテ
アンサンブル・キアーラ
女声合唱団セシリア
銅賞
Choeur Liberte
布施混声合唱団
神戸市役所センター合唱団
混声合唱団CADENZA

全日本理事長賞(2002年10月14日)

NHKコンクールの全国大会・高校の部がテレビで放映されていて、 それを見ながらチャットをする。 批評をしながらコンクールを聴くというのは初の体験かも。 いくつか印象に残った演奏の感想を。

安積黎明高校は王者の貫禄といった演奏で、個人的には好きとは到底思えないが、 減点はないなあと感じた。 歌い手の表情にも自信を感じたのは、ここの演奏だけであろう。 ただ、数年前の別格というほどの差が、他の団体となくなってきているようだ。 金賞だとは思ったが、ぎりぎりかもしれない。

岡崎高校は、数年前に入賞したときのような緻密さがないような気がした。 難しい曲にチャレンジしただけの印象である。 JCAの代表になれなかったのも、この辺のトコが表れているのかも。

同じ混声の松江北高校。 テナーの声はいいが、他のパートとのバランスが悪い。 個人の力が合唱団としての力になりきっていないのが惜しいねえ。

宮崎女子高校。 入賞の常連校だが、個々の良さがわからない私なのである。 音楽表現が私の趣味に合わないんだろうなあ。 銀賞。

武庫川女子は声が磨かれた分、安定した演奏になったように感じる。 音が高くなると、悪い癖が見えてしまうのは仕方がないかな。 銅賞。

宮城第三は良かった。 音楽も声もぬくもりを感じさせる。 聞いていてほっとする面もあり、どうしてこの演奏で入賞しないのかが不思議。 まわりの知り合いも同じようなことを言っていた。

札幌北高校は2年前からの大ファン。 歌い手の表現する気持ちと声のバランスが素晴らしい。 アンサンブルを崩さずに表現できるテノールは、高校生レベルを超えているかもしれない。 欠点を挙げればソプラノの声だろうか。 高音で叫びがちになるのが何とかなれば、さらにレベルアップすると思う。

大妻中野高校。 日本語はそんなに子音を強調しなくても良いのにと思ってしまう。 音楽が流れていかないのが不満だなあ。

坂出高校は実はあんまり印象にない。 音楽が聞こえなかったということだろうか。

夜にメールでうれしい知らせがあった。 はもーるKOBEが関西コンクールで「全日本理事長賞」を受賞したとのこと。 関西コンクール一位に贈られるこの賞は、はもーる史上初めてだとか。 重ね重ねうれしいことである。

しっかり眠ったのに眠たい(2002年10月15日)

疲れは一日では回復しない今日この頃。 それだけ、肉体年齢は上がっているという証拠ともいえるだろう。

コンクール翌日の午前に、三木山森林公園まで遊びに出かけたものな。 20代ならこの生活を一年間やっても大丈夫だったのだが。 気持ちは若くても、身体は着実に衰えているらしい(^_^;)。

だからといって、仕事は待ってはくれないのだ。 今週は稼働日が一日少ないから、気合を入れてと。 まあ、気合だけでは眠気に勝てないのだけれど…。

CD量産(2002年10月16日)

なんとか定時に帰れたので、コンサートCDの量産をしたのであった。 20倍速と速くなったとはいえ、枚数がそこそこあるからそれなりの時間がかかる。 今週末の練習で全数はちょっと無理だな。

20倍速の実力を調べてみると、50分のデータに対して4分程度の時間がかかる。 実質は12倍といったところだ。音楽データ以外の情報を書き込む時間が、 割合とかかっているような雰囲気である。

2時間かけて20枚のCDR書き込みができた。 2枚組みだから、土曜日の練習前にさらに20枚。 結構な作業量になるな。

ピアノの先生になりたい(2002年10月17日)

上の娘が、とある授業の課題として「将来なりたいこと」について調べることをやっていたらしい。 その調査シートには、将来の自分の姿として「ピアノの先生」と書かれていたようである。 どうやら習っているピアノがだんだん弾けるようになってきて、 楽しくなってきていることがわかったのが嬉しかったりもする。

インターネットを使って、ピアノの先生になるために何をしなければならないかを調べてみると、 あんまりweb情報としては得られなかったようだ。 まあ、一般的に「○○になりたい」という情報は載っていないような気がするな。

色々と調べた結果をまとめて学校に持っていったようだが、どのようなことを書いていったのかは謎である。 まだまだ本気に将来を考える歳でもないだろうし、 親が子供のやらせていることが重荷になっていないことがわかったという収穫はあったようだ。 そのうちに本気になるのか、それとも別の方向に興味は移るのか。 それはそれで面白いと思う。

静かな雨の夜に(2002年10月18日)

JCAコンクールの課題曲として、松下耕さん作曲の「静かな雨の夜に」という曲が取り上げられている。 関西の高校の部でたくさん演奏されたのを聞いて、 綺麗なだけで聞き栄えのしない曲を選択するのを不思議に思っていた。 どうせなら、聞き栄えのする曲を歌うほうが入賞する確率は高いのだ。 ただ美しいメロディを何度も聞いているうちに、記憶の中にしっかりと刻み込まれたのは確からしい。

心に知らず知らずに染み渡ってきたということは、私の感性に響きあう要素はあったのだろう。 楽譜を見ながら音を思い返してみると、 言葉の使い方も各パートの音楽の流れも、よく計算されて作られていることがわかる。

来週に迫った全国コンクールでも、何度となく聞けるであろうことは間違いないことだ。 この曲をじっくり聞かせてくれる演奏にめぐり合えるだろうか。 どこの団体がどんな演奏をするか、今から楽しみな今日この頃である。

練習見学(2002年10月19日)

しばらく前に会社の同僚のT君が練習見学に来てみたいという。 コンクールの翌週がタイミングとしては良かろうと、さっそく今日の練習にあらわれたのだった。

大学の4年間のみの活動で、格別に合唱にはまるということはなかったということだが、 それなりに今日の練習は楽しんでくれたようである。 しっかり練習後の懇親会にも参加である。 入団するかどうかはわからないが、「前向き」という話を聞いている。 仲間が増えるのはめでたいことだ。 ただ、社外での私の実態がばれてしまうのだけが心配である(^_^;)。



Kamimura Masatsugu (HOME: Akashi city, Hyogo)
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