演奏会と… 仲間発見 後輩からのメール 打ち上げ 新聞記事 フェリーにて 全国コンクール
夕方はTさんのお通夜に出かけるのだが、 実は今日は鈴木メソッドのピアノの演奏会を家族で聞きに行くことになっていたのだ。 そんな気分にはなれないと妻は言っていたが、演奏会を聞いた後お通夜に行くことにした。
鈴木メソッドの演奏会は大阪厚生年金会館。 学生時代に何度も演奏会を聞きに行ったことがあるホールだが、 社会人になってからは初めていくのではないだろうか。 20年近くご無沙汰だったことになる。 思ったよりも時間がかかり、演奏会の開始時間には間に合わなかった。 それでも、最初の部分以外はきちんと聞くことができた。 演奏者は、代表として演奏しているだけあって、なかなか聞き応えがある。 特に、最後のほうでソロで弾いていた人は本当にうまいぞ。
演奏会後、京都へと向かう。 群馬から来る妻の友達と京都駅で落ち合うのだ。 同じく神戸から来る妻の友達も合流するという。 悲しい出来事での同窓会だが、いっさなら多いほうが良いよね。
隣のチームに出向されてきている方が、大学時代に合唱をされていることがわかった。 たまたま「松山にコンクールを聞きに行く」ということが聞こえてきたからだ。 大学時代に一緒に歌っていたメンバがMODOKIで出演されるということなのだ。
帰宅してからは、某メーリングリストにて「愛媛県県民文化会館」が話題となり、 「とある催しで、そこで歌う」と返信したら、某メンバが反応してきたのだ。 この方は「はもーる」も平田先生も良くご存知だそうだ。 なかなか世間は狭いものだ。
さて、あと5日。 家の中では風邪が増殖中なのだが、少なくとも本番が終わるまではひかないように注意しなくては。
松山に住む高校の後輩からメールがあった。 どうやら、松山在住のはもーるOBと同じ合唱団で歌っているとのことで、 メールをいただいたらしい。
メールを何度かやりとりして、彼が在学時代(20年位前?)に何回かあったことを思い出した。 名前だけではすぐに思い出せなくとも、当時の出来事を振り返るうちに記憶がよみがえってくるものだのだ。 全国大会は二日とも聞きに行かれるとか。 土曜日は一緒に聞きましょうと約束する。 全国大会に、もうひとつの楽しみが増えたね。
ゴスペルの打ち上げに参加。 その席で、来年一月の某イベントでア・カペラをやらないかとの話に乗ってしまった。 うまくいくかどうかはメンバ次第だが、うまくいくかなあ。 いろいろ決まれば、ココにも書くことだろう。
叔父さんが新聞記事に載っている。 フィリピンの子供たちに学資の資金援助をしているのは知っていたが、 学校建設資金までとは知らなかった。 震災募金にわずかなお金を寄付する私とは大違いである。
新聞記事によると、もう20年も継続して活動されており、70回以上フィリピンを訪れているというのは、 私が帰省するのと同じような頻度である。 まさに継続は力なり、である。
六甲アイランドのフェリーターミナルから、ダイヤモンドフェリーに乗って松山に向かう。 船の中ではwebの執筆作業を。 ふと隣に居合わせた女性が、MD(?)を聞きながら楽譜を見ているではないか。 どちらの合唱団の方か尋ねてみると、Chœur Chêneの方であった。 学校の関係で、他のメンバより遅れての松山入りだという。 何人かはコンクール関係者が乗っているだろうと思っていたが、 たまたま隣に居合わせようとは不思議なことである。
Chêeneの演奏は聞けないので残念だが、 ぜひ素敵な演奏を、そしてよい結果が出るように、祈ってますよ。
熟睡というわけではなかったが、それなりに心地よい目覚めである。 予定通り7:15に松山観光港に到着した。 連絡バス、電車を乗り継いで市内まで、 そこから徒歩でホテルにたどり着く。 荷物をそこに預けて、徒歩約20分、会場に向かったのだった。
後輩のFさんとは会場前で合流。 一緒に2階席に陣取る。 演奏が始まるまでは当時の世間話など。 話しているうちに、記憶がどんどんよみがえってくるのが面白い。
演奏のことはあとで書くとして、いきなり昼食の話。 こういうときには地元の人間はやはり強いのだ。 自分だけならば、あそこは発見できなかっただろう。 歩いて10分弱のところにあるうどん屋さんで食事をとる。 まずまずの味、並んでいる人があったのもうなづける。
午後、一般Aグループの前半を聞いたあと練習会場へと移動する。 Fさんとは、ココでお別れである。 さて、松山大学グリークラブの方にご協力いただいて、 大学内の練習場所を確保できたわけだが、 天井も高くよく響く会場は、コンクール直前の曲の仕上げにはぴったりである。 ソプラノが今ひとつ安定していないが、 明日の練習には何とかなるだろうか。
練習後は軽く、食事兼がんばろう会。 一人当たり1000円強の値段は破格の安値だね。
今日の結果は会場にいる知り合いのK氏から入手。 聞いた団体の感想とともに書いておこう。
Bグループの低調さに比較して、Aグループは素敵な演奏が多かった。 少人数を生かした選曲・演奏スタイルを良く考えているような気がする。
富山大学合唱団。私の採点では5位銀賞。 課題曲はところどころパート内の歌い方がばらつくところが見受けられるが、 発声も明るく好感が持てる。 自由曲は素敵な小品を素敵に表現する。 聴いているほうに楽しさが伝わってきているのも良い。
奈良女子大学音楽部。私の採点では7位銅賞。 とにかく発声が暗いの一言に尽きる。 課題曲ではパートの掛け合いが求められている筈なのだが、 それが見えてこない。 自由曲も音楽の骨格が見えない。 ソプラノの声がすっと抜けないからサマにならないのだ。 言葉を聞かせたいのに、全く伝わらないのはダメでしょう。
宮崎女子短期大学合唱団。私の採点では2位金賞。 例によって硬い声ではある。 でも明るい発声がうまく会場の響きに溶け合い、 狙っていないにせよ成功していると思われる。 大人の女をうまく表現した自由曲も素晴らしい。
立正大学グリークラブ。私の採点では3位金賞。 課題曲は何となくぎこちなく感じられる。 もともとの曲がそういう感じなのかなあ。 自由曲も今ひとつモタモタした感じで進んでいく。 途中でいきなり伸びやかな表現に変化し、そこからは金賞文句なしであった。 狙っての表現なら、すごいことだと思う。
弘前大学混声合唱団。私の採点では4位金賞。 7団体で4位が金賞のはずがないのだが、この前に演奏した立正とほぼ同じ選曲で同程度のレベルに感じた。 課題曲の出来が、結果の差になって表れたかな。
大東文化大学混声合唱団。私の採点では6位銀賞。 モンテヴェルディの音楽にしては、暗い発声と思い演奏がマッチしない。 一方、自由曲は静かに美しく演奏した。 発声面を伸ばせば、もっと良い成績になるのではないかな。
鎌倉女子大学合唱団。私の採点では1位金賞。 明るく魅力的な声で課題曲を演奏している。 自由曲は余裕のある声で演奏され、会場に良く響いていた。
このグループの感想は全体的に辛くなってしまう。 レベルが低すぎると言い切ってしまおう。
立命館大学メンネルコール。私の採点では10位銅賞。 フレーズ感がなく、音程も甘い。 これで関西代表なんて情けない。 全国出場も2回目なのだから、もっと精進すべし。 大学生には辛いのである。 (はっきり言って、々(ノマ)が代表だったら、もっとまともな演奏をしただろう)
福島大学混声合唱団。私の採点では8位銅賞。 課題曲では、各パートの存在感が薄く、モンテヴェルディの生き生きとした感じが表現できていない。 legeroの表現もstaccatoになってしまっている。 自由曲は女声の存在感が薄く、音楽が締まらない。 特に、ソプラノの声が幼いのが致命的ではないか。
北海道大学合唱団。私の採点では4位銀賞。 高い音が割れてしまったのがもったいないが、全体的には美しい表現である。 自由曲も柔らかく表現している。 でも銅賞なのね。 そうは思わなかった。
鳥取大学混声合唱団フィルコール。私の採点では9位銅賞。 課題曲では、ソプラノの声が幼すぎる。 言葉や音楽が細かく途切れ、全体像が全く見えなくなっている。 自由曲のexcelsisの発音、エクチェルシスと聞こえたのだが、エクシェルシスが正しいぞ。 こちらもソプラノの声が足を引っ張る。 高い音が全く伸びないので、そればかり気になってしまった。
静岡大学混声合唱団。私の採点では7位銀賞。 声量はないが、音楽を表現しているのが伝わってくる。 芯のある声になれば、もっと評価できると思う。 ただ、自由曲は声を要求する選曲だよね。 曲の要求する声を磨くのか、自分らの声を生かす曲を演奏するのか、 もっと考えたほうが良いと思うぞ。
札幌大谷短期大学輪声会。私の採点では3位金賞。 大人の女性の声である。 ただ、昨年のダントツという感じではなく、アンサンブルが乱れている。 せっかくの音楽が声の乱れで生きてこないのが残念である。
福岡教育大学混声合唱団。私の採点では2位金賞。 音楽の表現は良いのだが、ドイツ語の母音の発音が短すぎる。 そんなに子音を意識しなくても…。 自由曲のコダーイはとてもおしゃれに仕上げている。 声も会場に響いて、気持ち良く聴けたのだった。
愛媛大学合唱団。私の採点では6位銀賞。 課題曲のドイツ語は甘めの発音だが、音楽は良いと思う。 後半のテンポは、もう少し速いほうが音楽が生きるのではないか。 自由曲は焦点がぼけたかな。 こちらも精度が上がれば、金賞に近づけるかも。
東京工業大学コール・クライネス。私の採点では1位金賞。 いつも気に入らない演奏だと講評しているのだが、今回はなかなか気に入ったぞ。 ドイツ語の語尾があいまいなのは気に入らないけど。 自由曲もバランスの取れた演奏。 文句なしの金賞である。
岐阜大学コーラスクラブ。私の採点では5位銀賞。 課題曲のメンデルスゾーンは、ここの音楽は悪くないのだが、 フレーズの流れがふと途切れてしまうのが不満だ。 声ももう少し深いほうが好み。 自由曲の出だし、ヴェールの向こう側から聞こえてくるようなソプラノの声は大嫌いだ。 音程も低いよねえ。
「聴きたい」団体が目白押しのAグループ。 後半聞けないのはもったいない。 普段の練習ならば休んでしまうのだが…。
合唱団まい。私の採点では金賞。 各パートが自分の存在を主張し合い、それでいて全体の調和の取れたアンサンブル。 いきなり脱帽してしまいます。 課題曲・自由曲ともにモンテヴェルディのマドリガルとし、 コンクールではなくて、まいの演奏会の1ステージを聞いている思いがした。 文句なく金賞でしょう。
菊華アンサンブル。私の採点では銅賞。 杉並学院のOG合唱団だということを後で知ったが、 声の硬さがそれを物語っていたか(^_^)。 まいの生き生きした演奏の後では、やはりアンサンブルの差を感じざるを得ない。 歌い手一人一人に自主的な表現ができてくれば、 アンサンブルが伝わってくるような気がした。
ヴォーカルアンサンブル《EST》。私の採点では金賞。 澄んだ緻密なハーモニーである。 私の感じる音楽とイメージが違ったということではあろうが、課題曲はテンポを変化させすぎの印象を持った。 小手先の技を使わなくても音楽のもつ力を信じて歌えばよいのではないか。 自由曲は「すごい」の一言である。 はっきり言ってハーモニーのかけらのない選曲であるから、 合唱としての評価はクエスチョンマークが一杯である。 もちろん、ESTの実力を疑っているわけではないんだけどね。
徳島合唱団。私の採点では銀賞。 楽譜の表記とあまり変わらない音高で演奏しているからかもしれないが、 やや重いハーモニーである。 ルネサンスほど軽くなくてもいいのだが、モンテヴェルディの音楽のイメージとは違うと思う。 プーランクのト長調は音が決まらない。 この曲をうまく演奏するのは、非常に困難だねえ。
マルベリー・チェンバークワイア。 私の採点では銀賞。 すごく期待して聞いただけに、辛目の採点になってしまったかも。 メンデルスゾーンの音楽って、あそこまでテンポを揺らさないでも良いのではないだろうか。 自由曲は安定したアンサンブルを落ち着いて聴くことができた。 こまかい乱れがあったのが、「銀賞」と感じた理由かも。
Chœur Vent Vert。私の採点では銀賞。 いっぱい曲を演奏したのに、どれも同じに聞こえてしまうから残念だなあ。 何が表現したいかが伝わってこなかったのも不満。
ゾリスデン・アンサンブル。私の採点では銅賞。 ドイツ語の語尾の扱いが変であった。 何か違ってない? コスティアイネンもぱっとしない演奏だった。
会場で聞いたのはここまで。 これ以降に、いっぱい素敵な演奏があったんだろうな。