瓦礫の山 ゴスペル本番 眠い 奈良に行く 久々の三宮 個室寝台 全国コンクール・高校の部
昨日に引き続き、実家の片づけをする。 明日にはゴミと化した家具の数々を回収にやってくるというので、 水没して使えなくなったものをひたすら運び出す作業を続けた。 中身を細かく確認していると捨てられなくなってしまうので、 金目のもの以外は「思い切り」で捨てるしかなかった。 (あとから考えれば残せばよかったというものはたくさんある)
道の脇には、うずたかく積まれたガレキの山が。 数日前までは、日常の家具として使われていたものなのにね。 新品同様に見える電化製品もあったりして。 まったくもってもったいないと言うべきか、仕方がないと言うべきか
夕方までに何とか一段落をつけ、続きは次の週末だ。 疲れたよう。
いよいよ創立記念日。 ゴスペルの本番当日である。
ソリストとピアノ、そして指揮の私だけのリハーサル。 他のメンバはぶっつけ本番となる。 毎週練習を続けているようなメンバでもなし、 本番前に何もせずに演奏して、ちゃんとできる気がしないが仕方がない。 指揮者としては、祈ることしかできない。 ゴスペルの出番は、式典の一番最後なので式典の間リハーサルができればまだましなのだが、 事務当局にはそういう意識のかけらもないし、まあ、行き当たりばったりでやるしかない。
式典は滞りなく進み、いよいよ出番となった。 ソリストがこけずに歌ってくれればいいじゃないかと開き直って、 指揮台の上に立ったのだった。 声とか歌い方とか難しいことはさておいて、ソロはそれなりに歌えたといえよう。 指揮者の私は、リピートの回数を数え間違えて、 うまく行かなかったと告白しておく。 ソロの楽譜は手元になかったから、軌道修正ができなかったのよ。 言い訳に過ぎないが(^_^;)。
ゴスペルの活動は、会社で続けるらしい。 昨年の二の舞にならないかどうかは、神のみぞ知る?!
土日の疲れが残っているのか、十分寝た積もりなのに眠いのである。 このところは仕事も一段落して、比較的早く帰宅しているというのに。 それとも、秋になって夏の疲れ?(って、何ヶ月前の疲れが残っているのだ(^_^;))
週末の両方とも休みなしに活動すれば、 疲れが取れないのは当たり前か。 特にこの週末は肉体労働をしたからね。 若い時みたいに回復しないのだ。
今度の週末もフルパワーで活動する予定だけど、体力は持つかなあ。 好きなことで活動するのだから、そんなにはしんどくないはず。 そう信じて頑張ろう。 眠いのは…ガムでも噛んで紛らわそう。
遊びに行ったわけではない。 簡単に言えば、お客さん対応で奈良県某所まで出張したわけである。
往復、社有車を利用しての移動だったわけだが、 帰途は1時間強で神戸の本社まで戻ってきたのだ。 そんなにスピードを出していたわけでもないのに、 道路事情がよければ、こんなに早く帰れるわけだ。
もっとも、秋の釣瓶落しとやら。 奈良を出たときは明るかった日も、 神戸に着いたときにはすっかり暗くなってしまったとさ。
久しぶりに三宮を通過する。 台風23号以降、はもーるの練習にも行ってないし、出張の際も三宮を通る機会がなかったのだ。
ほんの一月の間に、秋は大いに深まったというか雰囲気が変わっている。 それだけのことなんですが、ちょっと気になったので、ココでの話題としてみた…。
のびのび座席が予約できず、個室B寝台ソロに乗車する。 初の個室寝台の印象だが、狭いことを別にすればB寝台と同じ値段でプライバシーが保たれるこの部屋は快適であった。 部屋の明かりを落として、姫路駅で買ったビールを飲みながら窓の外を眺める。 いつもの通勤列車で眺めるのと同じ景色でも、 旅路の感覚で見えるので楽しいのだ。
須磨のあたりでビールを飲み終えたので三宮到着を待たずに眠ることにする。 せっかくの寝台を活用しなくちゃね。
こんな状況ではあるが、入場券もJRの切符も予約しているからには行かねば。 せっかくだから楽しんでこよう。 例によって、聴いたすべての団体の感想を書いてみる。
岐阜県立岐阜高等学校音楽部。金賞。文部科学大臣奨励賞。私の採点では3位。 朝一番の演奏でこのレベルが来るとは驚いた。 男声はやわらかい発声でモンテヴェルディを表現した。 大人の団体でもここまで歌えるところはあまりない。 女声アンサンブルのところの方がちょっと乱れるように感じたのが惜しい。 自由曲のKaraiもバランスの取れた表現ができている。 ふと言葉が浅くなってしまうのが気にはなるが、その欠点を上回る素敵な演奏だった。
岐阜県立大垣桜高等学校合唱部。銅賞。私の採点では10位。 課題曲は、明るい発声だが、平板な表現なのが気になった。 言葉の流れを生かした歌い方にならないと、この歌の良さが表現できないのではないだろうか。 自由曲の発声は怖い。 確かにそういう曲なのかもしれないが、発声まで怖くなってしまうのは違うと思う。 音程も今ひとつ決まらなかったね。
山梨県立富士河口湖高等学校音楽部。銅賞。私の採点では10位。 課題曲は、発声が全体的に暗く、響きが上がってこないことで流れが悪く感じる。 自由曲になって、声が安定してきたのは練習量の差だろうか。 Hodieのところはよくハモッテ美しい演奏だった。
出雲北陵高等学校合唱部。銅賞。私の採点では5位。 課題曲のSopranoの声が上に抜けてこない。 Altoの豊かな声とは対照的である。 自由曲になるとのびのびと歌えており、奇をてらわない表現は素晴らしかった。
杉並学院高等学校合唱部。銀賞。私の採点では4位。 全体的に発声が硬いと思う。 表現をする上でも、もう少し余裕を持った発声になると良いのではないか。 自由曲になっても、この印象は変わらず。 そういえば、今年のNHKコンクールの関東ブロックの代表だったか。 このときも同じような印象を持ったと思う。
島根県立出雲高等学校コーラス部。銅賞。私の採点では7位。 課題曲の出だし、テナーの声が苦しい。 モンテヴェルディのマドリガルはテナーまたはアルトで歌われる3つ目のパートの扱いが難しい。 高校生の場合、音域の高さと器用さを要求されるのだから、 さらに高いハードルになるのだ。 自由曲のぷーランクも、縦の線があわずにばらばらに聞こえる。 エの発声が浅いから、特にそう感じたのかもね。
大阪府立淀川工業高等学校グリークラブ。銀賞。私の採点では13位。 日本語の歌い回しが身上の合唱団だが、 どういうことが言葉が聞こえてこない。 声も届かないし音程は悪いし、関西大会ダントツの演奏はどこに行ってしまったのか。 自由曲になっても印象は変わらず、声が来ないことから、歌いまわしが空回りに聞こえてしまった。 期待していただけに残念であった。
純心女子高等学校音楽部。銅賞。私の採点では6位。 全体的におとなしい感じの表現である。 それは自由曲の歌い方にもあらわれ、 美しいけれども表現が伝わってこないのだ。 もっとメリハリの利いた演奏でもよかったのではないか。
秋田県立秋田北高等学校音楽部。金賞。私の採点では2位。 明るく澄んだ声がきこえてくる。 美しい声で表現されると、聞いているこちらも嬉しくなる。 バランスの良いアンサンブルが素敵だった。
宮崎県立妻高等学校女声合唱団。銀賞。私の採点では9位。 表現しようという思いは伝わってくるけれども、 フレーズのまとめ方が雑なのが気になる。 自由曲については、歌がせわしなく感じられた。 言葉が聞こえなくて、ところどころ音程も怪しいようなので、 音楽表現が空回りになっている?
高松第一高等学校合唱部女声アンサンブル。金賞。私の採点では10位。 ビブラートが強く、自由曲に影響されたのか、 民謡調になってしまっている。 自由曲は難曲である。 「よくやった」という以外は、印象がなかったというのが正直なところである。 どうして金賞なのかがわからない。
栃木県立栃木女子高等学校コーラス部。金賞。東京都知事賞。私の採点では1位。 表現の幅が大きく、会場がココの作り出す世界に入り込んだ感じがした。 ピアノになったときにリズムが希薄な気がしたけれど、 全体を通しての構成が良く表現されている。 時々息漏れが聞こえるのが惜しい。 自由曲になって、声が平たい印象を持ったが、音楽は立体的に表現できているのが素晴らしい。
北海道立中標津高等学校合唱部。金賞。私の採点では13位。 ベタベタした感じの発声で、音程も低めに終始している。 息漏れも気になり、審査発表で金賞と聞いたとき意外な感があった。
茨城県立土浦第二高等学校合唱部。銀賞。私の採点では7位。 フォルテの表現が不満。 声が上に抜けないからか。 自由曲になって見違えるほど素晴らしい音楽になった。 練習量の差だろうか。
名古屋市立北高等学校音楽部。銅賞。私の採点では20位。 音を下から取っているように感じる。 強弱もON/OFF的で、フレーズの作り方ががたがたしている。 本番のステージの響きに戸惑っているのだろうか。 自由曲になっても音程が定まらず、聴いていて落ち着かない。 そのためか、音楽の流れも途切れがちに聞こえる。 歌い手が今ひとつのっていないのかもね。
埼玉県立伊奈学園総合高等学校音楽部。銅賞。私の採点では19位。 声が重く、流れが止まってしまう。 課題曲のテンポ設定が遅すぎないかなあ。 自由曲も音楽の構成感が乏しく、印象に残らない。
埼玉県立浦和第一女子高等学校音楽部。金賞。私の採点では16位。 ソプラノの高音が固く、ハーモニーが決まらなくなっているので印象が悪くなった。 自由曲の細かい音符についた言葉が浅く聞こえ、 発声が別物になっている気がした。 発声が気に入らないと、私としては評価が低くなったのね。
京都府立西城陽高等学校合唱部。銀賞。私の採点では18位。 関西大会で良い演奏だったはずなのに、全国ではその雰囲気がどこかに行ってしまった。 課題曲のテンポ設定だが、こんなに遅くていいのかなあ。 音楽が流れないんだよね。 このテンポだと、声のしっかりした裏づけが必要なのかも。 自由曲のカライだが、音程が定まらないので、単なる飛び道具の演奏になってしまった。 きちんと決めるべきところが決まらないと、全国レベルではつらいね。
福島県立安積黎明高等学校合唱団。金賞。文部科学大臣奨励賞。私の採点では7位。 クリアな発声で言葉の扱いも丁寧。 日本語の歌をうたわせたら上手いねえ。 ただ、やはり声が響いてこないのは気になる。 自由曲になって、のびのびと音楽が表現できているのは王者の風格がある。 もう少し会場に声が響けばと、物足りない気がした。 課題曲と違って言葉が聞こえてこないのは、選曲のせいですかね。 しかし、ココが一位とはやっぱり意外な気がする。
山形県立鶴岡南高等学校音楽部。金賞。私の採点では3位。 課題曲のドイツ語は、子音もしっかり発音できていてそれらしく聞こえる。 音楽の捉え方も高校生離れしており、メンデルスゾーンの音楽に満たされていた。 自由曲は何故か今年の流行のカライ。 クラスタの意外性に頼ることなく、丁寧に表現できており文句なしの金賞の演奏。 一般の部で出場しても、十分上位入賞できると思う。
千葉県立幕張総合高等学校合唱団。銅賞。私の採点では11位。 モンテヴェルディの表現が硬い。 もっとのびのびとした表現のほうが、音楽が生きてくると思う。 自由曲はBustoを選曲。 出だしのところはもっと言葉をしゃべったほうが良い。 味がある演奏ではあり、個人的には好き。
福島県立橘高等学校合唱団。金賞。私の採点では2位。 2年前の神戸大会でも感じたのだが、 菅野先生の日本語の扱いって上手いねえ。 それを合唱団が上手く捉えているところがまたすごい。 声もつやがあって、素晴らしい演奏だった。 自由曲も圧倒的な感があったのだが…。 1位になれないのは何故なんでしょうね。
北海道立札幌北高等学校合唱部。銅賞。私の採点では4位。 非常に優しい音楽を表現している。 言葉が聞き取りにくかったところがあったのが残念である。 どうも贔屓目に聴いてしまったのかなあ。 自由曲の1曲目と2曲目のつなぎは見事。 特に2曲目の日本語の表現は、涙が出そうなほど感動した。 審査員には評価されなかったけど、私には最高の演奏に聞こえたのだった。
大妻中野高等学校合唱部。金賞。私の採点では5位。 神戸のときは発声の固さが気になったのだが、今日の演奏はそのときとはレベルが違っていた。 明るく天井の抜けた声で美しい響きが会場に満ち溢れた。 日向のお日様のぬくもりを感じた。 自由曲になっても声の響きが悪くならない。 子音がやや固く感じるけれども、言葉が固く聞こえないのは、 発声が良いからに違いない。
宮城県立第三女子高等学校音楽部。金賞。東京都教育委員会賞。私の採点では1位。 明るさに満ち溢れた声が会場に響く。 彼女らの喜びの歌声が会場に満ちる。 コンクールという場を感じさせない、歌うことの喜びを感じさせる歌声だ。 自由曲のロシア語。 圧倒的な演奏とはこのことを言うのだろう。
熊本県立第一高等学校合唱団。銀賞。私の採点では12位。 高校の部の課題曲では、「コスモスをあげよう」が多く演奏されている。 ドラマチックな感じの曲ではないので、 ただ何となく演奏が終わってしまったという団体も少なくない。 ココの演奏もどちらかというとその部類に入る気がする。 日本語が届く演奏とするには、何かが足りないようなのだ。 「何か」を指摘できるだけのものを私が持っていないのも事実なのだが。 自由曲について言うと、高音が固くなってしまうのが耳につく。 ずりあげているようにも聞こえ、音楽に入りきれなかった。
宮崎学園高等学校合唱団。銀賞。私の採点では9位。 ココの課題曲もコスモス。 ちょっと子音を立てすぎではないか。 日本語を聞かせたいからといって、あそこまで固く子音を発声すると、 日本語からは遠くなると思うのだ。 自由曲は有川先生お得意の熱演。 熱演が過ぎて音程が甘くなっているのはいただけない。 2年前の演奏は良かっただけに、ちょっと期待はずれだった。
愛知県立岡崎高等学校コーラス部。銀賞。私の採点では6位。 課題曲の音程の跳躍が難しいが、うまく処理できているのが嬉しい。 NHKコンクールの時よりものびのびとした演奏に聞こえる。 Bassが少し暗めの響きなのとSopranoのビブラートが残念だ。 自由曲では子音で言葉が切れてしまうように聞こえてしまう。 音楽の流れがとどまってしまうのでもったいない。
鹿児島女子高等学校音楽部。銀賞。私の採点では10位。 細かいことだが、パートごとにばらついてしまうのが響きを濁らせてしまっている。 バランスもちょっと悪い? 自由曲の英語は、何を言ってるのかわからない。 音楽の流れは素晴らしいのでもったいないよね。
島根県立松江北高等学校合唱部。銅賞。私の採点では17位。 課題曲は高声部の響きが課題だ。 NHKコンクールの演奏ではそんな印象はなかったのだが。 TV放送と生との違いだろうか。 自由曲のラテン語の発声が浅いと思う。 特にエが気になるね。
岩手県立不来方高等学校音楽部。銀賞。私の採点では13位。 課題曲では声のばらつきが気になる。 ソプラノの高声が抜けないから、響きもイマイチ。 自由曲になって、発声がペチャペチャという感じになった。 音楽は良いのに、この声はいただけない。
武庫川女子大学附属高等学校コーラス部。銀賞。私の採点では8位。 Sopranoの高音の固さが気になった。 関西大会でも同じような感想を書いているなあ。 自由曲のKaraiはNHKの演奏よりも表現に深みが増している。
高松第一高等学校合唱部。銀賞。私の採点では14位。 Sopranoの声が軽すぎて他のパートと溶け合わない。 課題曲では言葉の扱いにもっと気を使って欲しい。 自由曲では、無理やり声を出しているように聞こえる。 そのせいか、音程が悪いような…。
香川県立坂出高等学校合唱部。銅賞。私の採点では14位。 課題曲は全体に優しい表現で好みである。 ただ、声が響いてこないし発声ポイントが低いと思う。 自由曲でも表現は素敵なのだが、声が足を引っ張っている。 メゾピアノからメゾフォルテにかけての音量のとき、声が急に大きくなってしまうのは表現の幅を狭めているよな。
演奏後は審査発表を聞かずに川崎某所に移動する。 コンクール談義から思い出話まで、合唱に関する話題で盛り上がり、おいしいお酒を飲みまくった。 その後はカラオケで懐メロを熱唱したような気もする。 ホテルには無事にチェックインしていたのだが、 どのように移動したのかが記憶にない…。