会社で勤続10年ということでリフレッシュ休暇で5日の連続した休みが取れたので、
久々の旅を計画した。
子供二人を連れた家族旅行なんで、ゆったりと3泊4日のスケジュール。
ふところにはちょっくら厳しかったけれども、まあ贅沢な旅にした。
上の子(めぐみ)の幼稚園の夏休みが9月10日までだったので、
9月の初めに行くことにする。
最初は会社の保養所を利用して安くすまそうとの考えがあったけど、
9月はまだ暑いという意見で、
涼しいところはどこかな〜で思い付いたのがアルペンルートだった。
子供を2人連れると荷物も多い。下の子(はじめ)はまだ1歳になったばかりなんで、
大きな荷物みたいなもの。
楽ちんに移動するためには、やっぱりカートが要るよね。
ちょっと高かったけど、約5000円のものを選ぶ。他の安いのはちゃちな感じだったので。
現地に行ってみて、この選択は正解だったと痛感したのだが。。。。。
子供用には着替えと紙おむつがたくさん。
私は、ディジタルビデオ、ディジタルカメラ、普通のカメラ、
そしてLibrettoと色々と持って。
妻は、ん〜と、何を持っていったのかな。
なんやかやと、大中小と3つのリュックに荷物はおさまった。
試しにカートに積んで、後は出発を待つばかり。
朝早いのでいつもよりは早く寝たのかな。
と思ったのだけど、眠ったのは、やっぱりいつもの時間になった気がするぞ。
いつも朝寝坊のめぐみを7時過ぎに起こす。
前日にちゃんと起きないと、留守番にしちゃうよと言い聞かせておいたのが効いたのか、
なんとかすぐに起きる。
はじめの方は、めぐみを起こしている声に目が覚めたみたい。
8時過ぎになってタクシーを呼んだ。
前もって予約を入れておこうと電話したのだけれど、予約は受け付けていないって。
その時になってタクシーが無けりゃどうするんだろうね。
すぐに行くとの返事に一安心。
リュック二つをカートに、小さいリュックはめぐみに持たせて、
はじめをベビーカーに乗せてさて出発。マンション前でまずは一枚写真を撮る。
タクシーがマンションに到着するまでに10分位かかったので、ちょっと心配したけど、
道が込んでいたみたい。
予定していたのより一つ前の快速電車に乗れたので15分の余裕ができる。
最初の乗り換えは西明石駅。在来線のホームにはエスカレータがないのに気が付き、
うむむむむ。
これから幾度となく、荷物とはじめとベビーカーを担ぐはめになるのであった。
私にとっては別に何てことのない新幹線ですが、二人の娘にとっては初めての新幹線。
はじめはきっと憶えてはいないのだけれど、めぐみは大きくなってからでも、
初めての新幹線は憶えているだろうな。
西明石9:13発のひかり104号は、のぞみタイプの精悍な顔の新幹線。
でも、利用する名古屋まではこだまと同じ各駅停車なんだけど。
定刻通り入線してきた筈(^_^)。
子供二人と大きな荷物を安全に新幹線に乗せるのに熱中(とは言わんか普通は)
しているうちに、西明石駅を発車。乗ったのは11号車。
座席番号は、もう記憶のかなたに。
DEの方の座席であったのは確か。めぐみを膝に乗せなきゃならないのは、
お互いにとってちょっと苦痛だったね。
私と妻がやや窮屈に座り、三人がけでなんとか決着。
当然はじめはどちらかの膝の上で対応する。
車内で泣き叫ぶこともなく、列車の探検という最後の手段を実行しないままに、
気が付くともうすぐ名古屋に着く時間。
乗り換え時間は20分だったので、充分余裕はあったけれど、
円滑な乗り換えのために早めに準備を始める。
予定通りに名古屋到着した。
新幹線ホームには、エスカレータもあって、さすが都会の駅だぎゃ〜(なぜか名古屋弁)。
と思ったのもつかの間、在来線には階段しかなかったのであった。うーむ大変。
名古屋からはしなの15号で松本に向かう。このしなの15号は大阪発の電車。
時間さえ許せば、この電車で来れば乗り換えが少なくてすむのだが、
出発時間が1時間も早くなってしまうし、
ラッシュのピークに乗らなくてはいけないはめになる。結局大変なのだ。
松本着が13時過ぎなので、ここで昼飯のお弁当を調達することにする。
ホームをうろうろしていると、会社で同じフロアのS氏にばったり。
中津川の工場に出張だという。
お弁当は「美味亭」と「いろとりどり」の2種類を買った。前者は幕の内弁当の豪華版。
後者は4種類のご飯(鳥めし、山菜飯等)とおかず2種類(デザートを含む)だった。
お弁当を買って、指定の3号車のところにいくと、品管部長のO氏が立っていた。
こちらも中津川に出張だという。色々世間話をしているうちに、しなの15号は入線してきた。
部長も当然指定席だろうと思っていたら、「あ、ここは指定席?」だって。
乗車してから後ろの車両の自由席に移っていった。
最近の特急列車はゆったりとしてきたとはいえ、やはり在来線車両。新幹線よりは狭い。
当然の如く先ほどのように坐るのは苦痛で、めぐみも退屈してきた模様。
めぐみをつれて列車の探検に出発。
先頭車両はワイドビューのグリーン車で、ちょっとの間ワイドビューを楽しむことにする。
本来そこの席に坐る筈のどこかのおじさんが、どうぞと言ってくれたんで、
まあいいかと10分くらいいたかな。
探検の後は、まずまずおとなしくしていて、無事に松本駅に到着。大糸線に乗り換える。
大糸線は、快速で40分。自由席なので、ゆったりと1ボックス確保して信濃大町に着いた。
大町の駅を出ると左手がアルペンルートのバス停がある。大きな駅ではないだけに、
迷うことがないのが救い。大所帯でうろうろして体力を使い果たすのが最悪だからね。
バス停に荷物を置いた後、まず駅前の観光案内所に行く。
この情報については、アルペンルートのweb pageで見たのだったか。
目的は、観光パンフをゲットするため。只で色々な情報が得られるのがありがたい。
「観光案内を下さい」というと、「そこにあります」と左手を指示された。
確かに入ったところのすぐ左手に何種類もの観光パンフが。
大町のものはもちろん、アルペンルートや黒部のパンフもあったと思う。
知らないところで面白い旅をするためには、
こういう情報があるのとないのでは大違いになる。
駅前の風景をデジカメで撮影したりしているうちに、15:00発のバスが入ってきた。
バスに15分ほど揺られて、大町温泉郷に着いた。
大町温泉郷では、黒部観光ホテルに泊まる。
バス停からすぐ、温泉街の一番手前にあって、
カートとベビーカーをごろごろ転がせながら数分で玄関に到着する。
ホテルの前には、ちょっとしたハーブガーデンがあって、
リゾートホテルの雰囲気が漂っていた。
案内された部屋は3階のほぼ中央。玄関の上にあたるところで、
ハーブガーデンがよく見渡せる良い部屋といえよう。
もっとも、反対側だともっと良い景色かも知れない。
まだ早い時間だったので、外をぶらぶらすることにした。
ホテルの前の道に沿って鹿島川が流れている。
水の流れがあまりなく、河原を歩けそうであったが、ベビーカーもあったし(^_^;;)、
川に沿って少しだけ歩くことにする。
15分くらい歩いたか、次はこれもホテルのすぐ近くにある
「酒の博物館」に行く。
入場料は大人400円。昔からの酒造りの道具が500点展示してある(らしい)。
全国の銘柄の(空き瓶の)コレクションもなかなかの眺め。
出身地の地酒「香住鶴」はあったけれども、明石の酒「神鷹」はない。
どういう基準で集めたのかというのが、こういうコレクションを見ていつも不思議に思う。
利き酒コーナーでは、5つの銘柄の味を自分の舌で確かめることができる。
一番最初に味を見た酒が一番おいしかったけれども、銘柄は何だったか忘れてしまった。
メモを取っておけばよかったか。
利き酒コーナーを出たところは売店になっている。
おいしいと思わせておいて、一杯気分でつい買わせてしまうという手かもしれない(^_^)。
実際味わってみたものを買うんだから、
気に入ったものを買えるという点では良心的ともいえる。
テイスティングができるような酒屋があったら、
少しくらい高くてもそこの常連になるかもしれないな
(ワインのテイスティングのできる酒屋なら会社の近くにあるんだけどな)。
酒の博物館を出て、隣にある「大町郷土玩具博物館」にも入る。
共通券で700円。観光案内パンフには600円と書いてあるから、最近値上げしたのかな。
張り子とか人形とか独楽とかとにかくたくさん展示されている。
昔懐かしいおもちゃもあって結構面白い。
出口のところの売店で、起き上がる独楽を買う。うちの子二人分と姪っこの分と3つ。
アルプス温泉博物館もすぐ近くにあったのだけど、時間はもう17時。
ホテルに戻ることにした。
食事は19時。その前に風呂に入ることにする。
大浴場は「木の湯」と「石の湯」のふたつ。夜と朝とで男湯と女湯を交替するので、
早起きして朝湯をすれば、どちらの風呂も楽しめることとなる。
どちらの湯にも露天風呂が付いている。
最近はどこの温泉旅館に行っても露天風呂が付いているが、
それがないとお客さんが来ないということか。
確かにないよりはあるほうが良いに決まっている。
ただ、こぎれいというか普通のお風呂と変わりない、
ただ露天になっているだけのものがほとんど。
露天風呂といえば、岡山の湯原温泉のようなものの方が「らしくて」、
やっぱり良いと思ってしまうのは男だからか。
旅行のメインユーザである若い女性をターゲットとすると、
きれいなお風呂であるのは当たり前ではある。
もっとも、湯原温泉での経験でいえば、若い男性よりは、
おばちゃんパワーの方が大胆であるといえよう(^_^;;)。
この夜は、男湯が木の湯、女湯が石の湯であった。
木の湯がどんなのかは、詳細はもう記憶に残っていない(^_^;;)んだけども、
湯船も床も桧造り。
例によって滑りやすいのが欠点(^_^)だけれども、
広いってのがやはり気持ちがいい。
一緒に入っためぐみも、普段の風呂より大きなお風呂を楽しんでいたよう。
自分も子供の頃に旅行に行ったときに、宿の風呂ではしゃいだ記憶がよみがえる。
きっと周りには迷惑だったのだろうな。
めぐみはわりとおとなしくしていたのがちょっとした発見。普段はうるさいのに(^_^)。
露天風呂に出てみると、風呂の周りが植木でぐるりと囲まれていて、
開放感のない露天風呂。露天風呂というにはチト違和感があった。
普段からすの行水のめぐみもめずらしくゆっくりとお風呂に入っていて、
上がろうといわない。
旅の非日常性を楽しんでいるらしい(なんとなく緊張しているのかも)。
さすがにそろそろ上がろうと、部屋に帰ってみると1時間以上経過していた。
夕食は、1階の柏木。広間の一角で食べるのかなと思いきや、
グループごとにひと部屋になっていて、
料亭みたい(って、料亭なんて行ったことないんだけど)。
小さい子供連れのうちのような場合、隔離されるっているのは本当にありがたい。
なんか客それぞれのペースを尊重しているようで好感がもてる。
食べはじめる前に記念撮影する。
メニューの詳細は憶えていないけど、なかなか美味であった。
フレッシュチーズがあったのには驚いた。シェーブルに何かが入っているものだ。
フランス料理みたい。
時間もゆっくりかけて、食事を終わったのは8時半頃だったように思う。
どうやら、一番最後までうちの部屋が食事をしていたらしい。
満足して部屋に戻る。心地よい旅の疲れがあり、いつもより早く眠りについた。