立山黒部アルペンルート(3日目)(1997.9.3)

弥陀ヶ原ホテルの朝(9月3日7:00)

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ゆうべ早く寝たからか、快適に目覚める。今日の行程はゆったりと組んであるので、 妻子はまだ眠っている。朝食までまだ時間もある。 普段と同じようにテレビにスイッチを入れてBSにチャンネルを合わせる。
寝転んでニュースを聞いているうちにだんだん目が覚めてきた。 「あぐり」が終わった頃にそろそろ、と子供たちを起こした。 徳の方は寝起きが悪いので、ぐずぐず言ってはいるが、 旅先ということで少しは行動が早いようだ。

弥陀ヶ原ホテルの朝食(9月3日8:30)

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朝食は夕食と同じ所でとる。夕べと同じように子供用もセッティングしてもらう。
普通の朝食ではあるが、湯豆腐があったりして、 しっかりした朝食だ。
弥陀ヶ原と美女平の散策を予定しているから、今日もいっぱい歩き回る。 腹ごしらえをしっかりしとかないと。。。。。。
ゆっくり食事をしていたら、食べ終わったのはどうやら一番最後になったらしい(^_^)。

ホテルのロビーで(9月3日9:30)

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夏場から「カフェイン中毒(^_^)」になっている妻がコーヒーを欲しいということで、 ロビーの喫茶でコーヒーを飲む。旅先でゆったりとコーヒーを飲むのも悪くない(^_^)。
大人が飲んでいると徳も何か飲みたがるのは当たり前だ。大好きなミルクを頼んだ。
くつろぎながら「弥陀ヶ原散策ミニガイド」というガイドマップを眺める。
内周りコース約1時間、外周りコース約2時間となっている。 散策予定時間は約2時間だから、子供連れな内周りしか無理だな、なんて話をして、 とりあえず1時間コースを歩いてみることにする。
部屋に戻り、荷物をまとめて、いよいよ散策の開始。

弥陀ヶ原の散策(9月3日10:00)

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弥陀ヶ原ガイドマップ

荷物はフロントに預けていざ出発。天候はうす曇りで散策には都合が良い。
ガイドマップによると、現在いるホテル前は地点A。とりあえずB地点まで行って、 ガキの田でも見ようということになった。
妻が徳と手をつないで、萌は私におんぶ紐でくくられて(^_^)歩いていく。 200mほど進んだところで、「歩けないの」って徳がぐずり出した。 歩き始めた時は機嫌良く歌いながら出発したのに。
15分くらいぐずっていただろうか。秘密兵器でなんとか機嫌を直して、再び歩き始めた。
機嫌を直すと、歩くのが楽しくなったのか、走るようにどんどん進んでいく徳。 あっという間にB地点を通過し、C地点までたどり着いてしまった。
C地点にはベンチがあって少しくつろぐことにする。 ガイドには「モウセンゴケ」があるように書いてあるが、それらしいものは見つからない。 季節的にもう少し早くないと見られないのかもしれない。
C地点で萌を抱っこして記念撮影をする。
ベンチでお茶を飲みながら10分ほど休んだ後、D地点に向かう。 気がついたら結局外周りコースを進むことになっていた。 ここまでに40分強しか時間がかかっていないのだから余裕は十分にある。
徳は元気元気。どんどん進む。大人の方が疲れてきているかもしれない(^_^);;。
C地点とD地点の間からホテルを眺める。 思ったよりもたくさん歩いたようだ。
途中で出会った年配の人と話しながらD地点に到着。休憩する施設もないので、 さらに進む。時間はまだ11時。余裕は十分にあるので、 少しペースを落として景色を楽しみながら、歌いながら歩いた。
国民宿舎の立山荘が工事をしている関係で、Gの駐車場脇の道は工事の資材でいっぱい。 気をつけて進む。
ゴールの弥陀ヶ原ホテルはもう目の前だ。
ほっとしたのか足の疲れを感じるようになった。休憩したい。 気が付いたら萌は抱っこされながら眠ってしまっている。幸せそうに。
結局2時間コースを1時間半程度で歩いてしまった。疲れた(^_^);;。

再びロビーで(9月3日11:30)

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弥陀ヶ原ホテルで早めの昼食を取ってから出発する予定だったが、 疲れきって何かを食べようという気にはならなかった。 とりあえずはロビーのソファーに沈み込むように座った。萌は抱っこしたままだ。
抱っこ紐をゆるめてほっとしているうちに、眠ってしまったようだ。 萌も胸の上で眠っている。
30分ほどうつらうつらしている間に、妻はコーヒーを頼んだようだ。 一眠りで元気を取り戻した私は、コーヒーを一口飲んで目が覚めた。
その気配を察したのか、萌も目を覚ました。
眠っているうちにホテルの外は強い雨が降り出していた。散策の間に降られていたら、 大変なことになっていた。
日頃の行いはそんなに良いとは思えないが(^_^;;)、旅先で降られたことはあまりない。 まあラッキーなことだ。
バスは12:35のを予約している。もうしばらくしたらバス停に移動するとしよう。
目を覚ました萌はロビーに放し飼いになって這い回っている。 徳まで一緒になってはしゃいでいる。 さすがにホテルのロビーなので、少したしなめてはみたものの、 はしゃぎたい気持ちはわからないでもない。 普段の生活から離れるのは、やはり良いことだ。

高原バス(9月3日12:35)

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相変わらず雨が降り続いている。 バス停はホテルのすぐ前(と言っても200mはあるが)なので、 上に何か羽織って走っていくことにする。大きな荷物を持って走るは結構つらい。 徳が協力してくれるので大分助かる。
バス停の建物の中で待っていると、定刻どおりバスはやってきた。
昨日と同じように、観光案内を流しながらバスは下って行く。 15分程度で1000m下ることになる。
雨が降っているので、昨日ほどの景色は見えない。残念。。
滝見台では、普段は称名滝を見るために数分間停車するらしいのだが、 今日は雨のため停車すらしないとのこと。なお更に残念!!
定刻よりかなり早く美女平に到着した。

美女平 <977m> (9月3日12:50)

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雨は降り続いている。予定ではここでも散策するつもりだったが、雨では仕方がない。
おなかもあまり減っていないので、30分後に発車するケーブルに乗ることにする。
同じように雨に降り込められた人たちがケーブル乗り場に並んでいる。天気が悪いと、 気分まで滅入ってきて疲れを感じるようだ。でも子供は元気だ。 こういうどうでもいい時は特に(^_^);;。 今おとなしくしといてくれれば、「しんどい。歩けない」なんて言わなくていいのに、 なんて思うのは大人の論理だな。子供はいつも自分が世界の中心で生きてるから。。。。
うちの家族の後ろには、少し年配の奥様方のグループが並んでいる。 徳はそちらの誰かに話し掛けたりしている。同年輩よりも話がしやすいらしい。
30分の待ち時間も案外短いものだ。ケーブルに乗り込む時間になった。

立山ケーブルカー(9月3日13:20)

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立山ケーブルカーは、美女平駅−立山駅間1.3kmを7分で下っていく(ちなみにケーブルだから、 上りも同じ時間(^_^))。高度差は502mである。
黒部ケーブルカーよりは年代もののようで、 田舎の方の木材等を運搬するようなケーブルの雰囲気を漂わせている。 雨が降っているから余計とそういう所が強調されて感じるのかもしれない。
特になんということもなく、下界に降りてきてしまった。

立山駅(9月3日13:30)

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駅について、まずは出発前に予約していたアルペン1号の指定券を買いに行くことにする。 時間の余裕はあるというものの、ぎりぎりだと何かトラブルがあるかも知れないからだ。 まあ、飛行機のようなことはないだろうけど。
無事に指定券を購入する。
お昼をだいぶん回って、さすがにお腹がすいてきた。昼食をとろう。
雨の中をうろうろする気はないので、駅ビル(ってほど大きくないが)にある食堂に入る。
観光地の食堂ではどっちみちたいした味ではないだろうしと、普通の定食物を食べる。 予想通りの味で、まあお腹はよくなったか(^_^;;)。
オフシーズン&昼時を外れているので空いている。気兼ねすることなく、食事の後もくつろぐ。
それでも手持ちぶさたな時間が余ってしまった。 仕方がなく食堂を出て待ち合い場所の土産物などもながめるが、 「ひ・ま・な」時間がしっかりある。 午前中にしっかり活動したので、こういうこともあるか(^_^)。

アルペン1号(9月3日14:33)

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特急アルペン1号は、富山地方鉄道の立山駅と宇奈月温泉駅を直行する、 アルペンルートと宇奈月温泉を両方とも楽しむには都合の良い電車である。 全車指定席となっている。
アルペンルートの切符分しか指定特急券を購入していないので、 当然のことながら、座席は2名分しかない。 一人はまだ小さいとはいえ、子供を2人連れているのだから、 そのスペースでは大人はどちらかは座れない。
電車好きな私は、うろうろしたいというのもあって、指定の席には座らないことにした。
幸いにも満員ではないので、空いている席には適当に座れそうだ。 徳もうろうろしたそうな顔をしているが、「あぶないから」と座らせておく。
電車は4両編成(だったと思う(^_^;;))で、 座席の一部は都会の電車のように窓と平行になっている。特急らしくない車両だ。 足が伸ばせて楽というのもあって、その座席に座ることにする。
車掌さんが来たときは、一応座席から立ったりもしていたが、特に何も言われなかった。
うろうろしながらの1時間半が過ぎて、宇奈月温泉駅に到着した。

宇奈月到着(9月3日16:06)

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ガイドブックによると、宇奈月温泉駅までホテルの出迎えバスが来ているらしい。
今日の宿泊先の「グリーンホテル喜泉」のバスをさがす、という程のこともなく、 迎えの小旗を持った番頭さん(?)方がずらりと並んでいる。 もちろん、喜泉の小旗もすぐに見つかった。
乗り込んだのは上村家ご一行様(^_^)だけ。はやっていないホテルなのかと一瞬不安になる。
バスは、トロッコ列車の黒部峡谷鉄道の宇奈月温泉駅を経由してホテルに向かう。 まあ経由といっても300m位?しか離れていないし、1本の道路にどちらも沿っているから、 なぜ離れた所に駅を作ったんだろうと不思議に思うようなほどの寄り道である。 ホテルとは反対の方向ではあったのだが。
バスは温泉街を抜けてどんどん走っていく。といっても、5分程度の乗車でホテルに着いた。

グリーンホテル喜泉(9月3日16:20)

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グリーンホテル喜泉は、温泉街の一番端、黒部川沿いにあった。 そういえば電車の窓から見えたのを思い出した。パンフレットに載っている写真は、 名前の通り緑色の屋根であるが、実際の建物は錆で茶色くなっているところがある(^_^;;)。 とはいえ、ぼろぼろという事はない普通の温泉旅館である。当たり前だが(^_^;;)。
入り口の所には、仲居さんがずらりと並んで出迎えてくれる。 出迎えられるほど偉い訳ではないし、変な気分である。あまり得意ではないシーンだ。
(ようするに貧乏人根性が染み付いていることか(^_^;;))
部屋に案内される。パンフに載っている写真よりは若干くたびれた感じの部屋だ。 印象としては、今回3泊した中では一番レベルが劣るという感じ。 確かに値段も一番安いのだけど(^_^;;)。

最近どこのホテルにもあるように、ここにも露天風呂がある。お風呂も二つあって、 どちらにも露天風呂があるようだ。
風呂は24時間入浴可能で、明け方に男湯、女湯が入れ替わるというところも標準的。 この日は、男湯が「匠の湯」という総ひのきのお風呂、 女湯は「琴音の湯」という普通の風呂となっている。

予定では、温泉街をうろうろするつもりであったが、 雨に濡れそぼるのは目に見えているので、お風呂に入ってゆったりすることにする。 萌を連れて風呂に向かった。

喜泉のお風呂「匠の湯」(9月3日17:00)

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萌はお風呂が好きで、「お風呂」と聞いただけで服を脱ぎはじめようとする。 でも、それは家での話。知らない人がいると泣いてしまうらしい。 昨日の弥陀ヶ原でも泣いていたようだ。さて今日はどうなのだろう。
総ひのきのお風呂は、濡れると滑りやすい。萌がこけないように気をつけながら、 ゆっくりと湯船に向かう。

まだ早い時間だと思っていたのだが、結構多くの人が湯船に浸かっている。 なんとか旅行会などのツアーの人たちらしい。
国内の旅行だと、まず絶対といってもいいほどツアーでの行動はしない。 確かに安いのだが、日程が窮屈でありきたりのパターンのものしかないからだ。 こんな時間に多くの人が入浴しているのも、 食事の時間が早めの時間に設定されているのだろう(^_^)。 しばらくするとだいぶん人が少なくなってきた。

いっぱいの人を見てちょっと泣き出した萌も、人が少なくなると安心したのか、 それとも慣れたのか、大きなお風呂を楽しんでいるようだ。せっかくだからと、 露天風呂に向かった。

ひのきの露天風呂は大小ふたつの湯船があった。 湯加減を見てみると小さい方がぬるいようだ。萌が入ることを考えて小さい方に入る。 先客のおじさんににっこりとする萌。おじさんもにこっとしたようだ(^_^)。

ふだん長湯をしないというか、長湯の苦手な萌は、お風呂に飽きてきたようだ。 仕方がない、あがるとしよう。
部屋に帰ると、妻と徳はずいぶん前に部屋に戻っていたようだった。

喜泉の夕食(9月3日19:00)

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喜泉での食事は部屋でとるようだ。宴会場での食事は、団体客用ということか。
小さい子供を連れている場合には、少々ぐずっても対応できる、 部屋での食事は都合が良い。
予定の19:00になっても食事を運んでこない。 5分ほど遅れて仲居さんがひとりで運んできた。どうやら団体客優先のようである。
例によって記念撮影。 なんとなくぱっとしないと感じたのは、手際の悪さだけではないようだ。
普通の旅館の食事といえばそうなのだが、カニは出て欲しくなかったのだ。 決してカニが嫌いなのではなくって、旅館でついでに出てくるものがうまくないからだ。 まあ、年に1回、 うまいカニをたらふく食べているなんて旅館の方は関知していないだろうから、 仕方はないのだけど。
普通に食べてお腹いっぱいになると、眠くなってきた。

喜泉の部屋で(9月3日20:30)

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食事が片づけられると、もうあまりすることはない。午後雨が降らなかったら、 もっとくたくたになっていたことだろうと話をする。
それにしても娘二人は元気だ。どうでも良いときは特に。 明日も早いと言い聞かせて、眠ることにする。知らないうちに21時をまわっている。
さあ、明日はいよいよトロッコ列車だ。晴れることを祈ろう。

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Kamimura Masatsugu in Akashi city, Hyogo
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